正しい答えが、かえって相手を追い詰める
ただ、話を聴いてほしくて相談したのにアドバイスされてしまった。親身になって話を聴いてくれるかなと思ったら、正論で返されてしまった。
もしくは、自分がそうしてしまった…。なんてこと、ありますか。
わたしは、高校・短大時代に「心理学」という学問に触れ、苦手とするディスカッションを通して。
話題の振り方や話の聴き方を学びました。
そこで知ったのは、意外にも。
「ひとは、話上手よりも聴き上手なひとを求める傾向がある」ということです。
それぞれが、自分のことを話したい。
そう思って、話してくれてるのに。
聞き手側がアドバイスしたいから、とか、「何かしてあげなきゃ」って考えになっちゃってまともに喋れる環境ではなくなってしまう。
「このひとが興味・関心のあることだけを選抜して話そう」、「まともに取り合ってくれないなら、もう話すのやめた」って話し手に思われるほど、残念なことはないですよね。
なら、どうするか!
物事に対してのあなたの考えや知識、正しいか間違いかは一旦、脇に置きます。
ジャッジしないの? 『あなたのため』のアドバイスは? 一切しません(相手から求められたときのみ行います)。
状況によって使い分ける質問や、返答。
こんなふうに書くと、「難しいんでしょうねぇ」という声が聴こえてきそうです笑
そんなこと一切なくて、「ただ寄り添うだけ」
「話し手が何を伝えたいのか、理解する」
原点を突き詰めると、もう、これに尽きます。
わたしも話がうまくできてなくて、それがコンプレックスでした。
いまは、お時間をいただけると口頭でも言葉を紡げるけど、まだまだなところがいっぱい。
そんなときに、聴き手からアドバイスや助言を。
求めてもいないのにされたらどう感じますか?
「ありがとう」って素直に受け取れますか?
「そんなん今聴きたいんと違うねん」
「ただ聴いてくれたらいいのに」って思いますか?
あなたは、どちらがいいですか。
そういうことが、相手にも自然とできるようになる。
「特別な援助やサポートはしない」冷ややかなように聴こえてしまった方のために、誤解を解きます。
仮に、サポートや援助をしたとして。
「ありがとう」のお礼をいただけたとしても。
その1回で援助が終わるはずがないんです。
「またお願いね」が必ずあって。
そうなると、聴き手側にも負担が生じます。
だから、「インテーク面接」(仮面接のようなもの)で大体の事情を知り、本面接で相談を受けます。
その際、相手を否定しないのはもちろんですが、称賛もしない。ただただ、「そうなんだ。あなたはそう思うのね」と受け止める作業に徹します。
称賛もしないなんて…と思われたでしょう笑笑
これにも意味があります。
相談を受けにくるひと(来談者)によっては、
褒められて嬉しいと感じるひと、それが重荷になっていくひと、さまざまな価値観の方がいます。
なので、相手がどう感じるかわからないなら、最初から下手なことはしないでおこうというスタンスなのです。
心理学って、奥の奥まで追求するとキリがない😂
だからこそ、もっと学びたいって思うんですけど。
まとめとして、
①「話し手が話したい内容に沿って質問する」
②相手が援助を繰り返し受けることを想定。
あなたの限られた時間を有効活用するために、
「〇時〜〇時までなら空いてますよ」と、あらかじめ終了時刻を決めておく
③話を聴くときは、相手のことを尊重した姿勢
(腕組みや足組み、貧乏ゆすりなどは絶対NG)
④来談者が話を集中して行えるよう、服装は華美なものは避ける。
⑤話したい内容に沿って質問形式を変えてみる
などです‼︎
たくさん書きましたが、いっぺんにあれもこれもできなくていいです。
一つずつ、試してみてはいかがでしょうか。
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