秋ピリカ楽しかったね!読者賞もワクワクだね!
書くのが好きだ。
読むのも好きだ。
けれど書きだすと読めないし、読みだすと書けない。
私の小さなキャパシティでは両方を沢山は出来ない。
それでも、この秋のピリカグランプリはよく読んだと思う。
様々な紙の物語を読ませていただいた。
どの作品もそれぞれ好きだったのだけれど
特に気に入った3作品を勝手に紹介したい。私の言葉で感想を書きたい。そんな勝手なわがままを。
(載せた3名様、もし、お嫌でしたら消しますのでコメントくださいね)
*納豆ご飯さん
なんて、美しい情景だろうと溜息がでました。
滲む優しい青い世界。
私は感覚で文書を読むところがありますが、この作品は藍を溶かして薄く滲ませたように美しいのでした。
少し藤色も入れたい。藤色に入る赤みの温かさが遠く微かに溢れていて、切なく、しかし温かく。
そう、物語の中の雨のように光りながら優しく降ってくる。
私の作品と同じく、紙側の気持ちが描かれていて(私は手紙でしたが)読み終わったあと『あぁ、レベチ。レベチです。なぜ、こんなに美しい言葉達で紙側の気持ちの作品をかいたんですかあぁぁ。誰かとはちょぴっと設定が被るだろうとは思っていたけど、こんなに高いレベルの作品と被るなんて聞いてないよぉぉぉっ……すきッ』と悶ました。
美しいと息が止まるのです。
そして息を静かに深く吐く。
その吐いた息に、藍色と藤色が存在する。
作品の景色を水彩画で淡く描いて飾ったら、永遠に見ていられることでしょう。
障子をそっと開けて、のぞく外の景色が雨の中の本であれっ!!(少ない語彙から脳内の感動を頑張って語源化した結果意味がわからなくなりました)
どうにかして閉じ込めたい。
そういう静かな衝動にかられるのです。
スノードームのキラキラをぼーっと見るのとおなじかもしれません。あの時間、幸せ。
ただ、ぼーっと見ているのだからと取り上げられたら怒るでしょう?
そういう感覚。
そういう感覚で、とにかく好きでした。
物語の中の本が、とにかく愛おしいのでした。
*ヱリさん
もうね、お忙しいと思うんです。創作大賞もピリカグランプリもおめでとうございます。おめでとうございますを厚く重ねて、紅白のリボンで縛って贈呈したいくらい、おめでとうございます!
さて。
どうしよう。
この作品。
好き。
感覚読みの私にとって、言語化出来ない感覚こそ、物語に求めているのかもしれません。
1度目読んで心地よく暗闇で
2度目読んでなんとなく世界の綻びをみて
3度目読んでわからないけどわかってることだと頷いて。
読むたびにわかった感覚だけ強くなる。
そして、一つもはっきり言語にできない。
私、わかってるのにっ……!!
どうしてでしょうね?
きっと舞台になっている世界は今より新しいのに
頭に浮かぶのは
何故か戦後間もない時のように
何処か灰色。
綺麗なんだけれど廃れている。
そのなかで発信する者だけが
途切れ途切れに発信している。
それを紙が受け止めている。
違うのかもしれない。
違わないのかもしれない。
ピリカグランプリスマスパ賞だったので、講評がありましたね。
講評を読み『あぁ、そうですよね。そうなんですよね。』と思います。
と、同時に講評を書かれた白鉛筆さんに拍手をおくります。凄いです!!言語化凄いです!!
読まれていない方は、ぜひ。
本当にね、講評し難い、感想も形を取りにくい、良い意味で『もどかしい』
とても、とても、とても難しく、しかし美しく
、心にそっと手をかけて確実に引っ張ってきます。
乱暴に扉を開いて、私も叫んでしまいたい。
けれど、それはけして空気を震わして音になることなどないのでしょう。
形が決まらないものは、形にならない。
けれど、確かにそこにある。
紙に閉じ込めてそっと大事にしておきたいのに、無性に細切れに破りたくもなる。
闇が明るくて、光が暗い。
そんなふうな感覚のなか
気持ちよくもあり、悲しくもあり、楽しくもあり、やるせなくもあり、、、、、
渦巻く全てでこの作品は出来ているのだと思います。
伝えたいのに伝わらない、そんな感想しか書けませんでしたが、
確かに好きだ
ということだけ書いておきたかったのです。
*亜麻布みゆさん
審査員賞おめでとうございます!
作品を読んだ時、絵本として持ちたいなぁと思いました。絵がそれくらい、浮かんできたのでした。
出来れば色鉛筆で優しく描かれたのがいい。
文書のフォントも少し丸っこいのがいい。
そして大事に抱えて持って、お日様の下で読むんだぁ!!とそんな妄想をしました。
柔らかくて温かくて、ちょっぴり切ない気がします。
うえ2つの作品は寒色のイメージでしたが、こちらは柔らかなおひさまの光、黄色の世界。
ぼんやりした黄色って暖かくて、懐かしくて、そしてどこか遠いのです。
優しく包んでくれるというより、優しく降り注いでいる。そういうイメージ。
あと、セピア色。
読み終わって幾日か立った時『そういえば』と、1場面思い出す。
まるで、誰かに聞いたお話の想い出、もしくは自分が見た懐かしい景色の欠片。
そういう、少し褪せていて、でも確かに残っているものとして、この物語は私の中にあります。
『懐かしさ』ってとても感覚的なんだと思うんですよ。もちろん、懐かしさをあらわす言葉は世の中にたくさんあるんだけれど、やさしいおひさまの光が眩しくて愛おしくて目を細めた時に感じた風やその風についていた香り、周囲の音や気温、そういうのも抱き合わせてやってくる。
それはいつまでも新鮮に褪せている。
そういう言語化はしにくいけれども、確かに優しくここにあるものを、私はこのお話から感じました。
そういう感覚が心地よくて好きです。
さてさて、これを書いていましたら、楽しい空間に遊びに行くことができました。
画面の前で「私っ!私もっ!!桃と葡萄だいすきっ!!」とやってました。笑
アーカイブは残さないとの事だったので内容は書けませんが(桃と葡萄だけ書かせて〜)聴けて嬉しかったです。
普段、音声系はあまり追いかけられない私です。
聴くより見るほうが得意なのです。
いや、今日は本当にタイミング良かった!
私は企画だとか、集まりだとか、低浮上ですし、なんならフォローしてる方の記事も読んだり読まなかったりで、私の事を知らない方も多いことでしょう。
「何だこいつ」みたいな。笑
本当に好き勝手フラフラしてるひとりなんですが
たまにお祭りに顔出して「遊び来ましたー!」ってしてもいいんだと思うんです。
そういうふうに、これからもやってくと思います。
書くのは楽しいよ。
読むのも楽しいよ。
世界を形にしていくことは楽しいのです。
そのなかで、触れ合える誰かの世界は素敵なものなのです。
そうそう。
今回は読者賞というのがあるのですよ。
今はまだ候補の段階。
私の名前もあってビックリしました。
だって、今回は本当に本当にレベルが高くて
どの作品もとても良かったのです。
そんななか、まだワクワクできるところに置いていただき有難うございます。
どうぞ、皆様も読んでみて、心動いた作品に清き1票を。どれも心動いちゃうんだけどねっ!!迷うねっ!!
私は今回の作品、だいぶ文書を削りました。
書ききれないことが沢山ありました。
なんなら紙魚をもっと出したかった。虫好きなんだ……だってネームにナナフシいれてるくらいなんだもん。いつか紙魚のお話を書こう。そうしよう。
いただいたコメントやスキ嬉しいです。
読んでくださった沢山の方有難うございます。
審査員の方々、本当にお疲れ様でした。
なにより、企画を立ち上げて頑張ってくれるピリカさんに感謝です。本当に有難うございます!!
もうしばらく秋ピリカにワクワクさせてもらいますね!
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