『縁起ってなに』

自転車に乗り通勤中のこと。
墓地の近くで線香の香りがふわっと冷たい風に混じってきた。

私は線香の香りが好きだ。
心落ち着くではないか。

しかし『怖い話』では何故か、何もないところで線香の香りがすると不吉な感じにされている。

『お線香の香りが不吉ってなに?あれってすごく精神が落ち着く香りなのに何が怖いの?』
『そういやどこからともなく聴こえるお経もセットにされてる事多いけど天に登るためのお経を自分で(障りとして)用意して成仏しない幽霊とかドMなのかな。ギリギリせめてんのかな。やべぇな……あ、音響係は幽霊自身じゃないのかな、もしかして』

などと考え出す。

手袋をしても手は少し冷たい。
改修工事用のクレーンをかっこいいなぁとチラリ眺めて、前を向くと遠く雪をかぶった山が見える。

あぁ。実にいい。
冬だ。冬の景色だ。

ここでお正月あたりの空気を思い出す。
ぽつり頭の中に縁起物という言葉が紅白の垂れ幕や尾頭付きの鯛、鏡餅に門松といったイラストとともにやってくる。

『そもそも、縁起って何?』

縁が起きると書いて縁起。
ということは、何か(縁)が起きる様の事。

縁起ってきっと縁起単体では良くも悪くもない。
そういうこと。というか、そのもののことをさしてる。

だとしたら縁起物っていうのは、良い意味も悪い意味も含んでそうだけど、どちらかといえば良い意味の時に使われてるよね。なんで?

縁起でもない。ってなに?
そのものの起こりがない。
無ってこと?変化なし?わからないから怖いってこと?
でも縁起でもないって良くないって悪い意味だよね?

考えていくとわからん。
ウィキペディアに頼ろう。

ふーむ。
なんとなく、私の考えてたのであってるっぽいね!

『(これは吉兆とはいえないね。)縁起でもない』
んんん?こう??こういう感じの前文が隠れてるのかな。
吉にも凶にも転ぶ手前が縁起ならば
『吉に行けなさそうな流れですねぇ、(良い)縁(の)起でもなさそうですねぇ』
ということでしょ。うん。

なんとなく仏教関連の言葉なんだろうなって思ったら、そうだったけど
本来の意味と現代の意味ってすごくなんか絶妙に違くない?

まぁ、私も一回で読み解けてるわけじゃないから後でじっくり知らない言葉を調べつつまた読むんだけどさ。

休憩時間半分使って、サラサラっと書いてみた。

縁起、縁起。
縁が起きる。
「おはよう」って。
違うか。
縁には区切りがないからうねるうねりの高いとこか。波かな。蛇かな。尺取り虫かな?
あー縄跳びなみなみって波打たせた時の一番上か。
あれがうにゃーんとつぶれてつつーと紐が伸びていくあれがAがBを生ずる流れというものか。
じゃ縄跳び持ってる人がお釈迦様かな??それはちょっと違うかな。

こんなふうに続くのである。

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koedananafusi
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