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なな艸花仕事 5 茶会での植物監修 陰翳礼讃のリース
先日ご紹介した花遊びは数寄屋造りの4畳半で行いました。
縁側の横に小さな床の間があり、設えは8畳間とのバランスを取ってリースを飾ることにしたのですが、打ち合わせ後、改めて現地を訪れ確認すると・・・暗い。
障子を開けても暗い!
普段、こんなに暗い場所を想定してリースを作ったことはありません。
どちらかというと微妙な色の違いを、明るい場所で楽しむことを前提に制作するのが常です。
陰翳礼讃。
頭をよぎったのは谷崎潤一郎の随筆の中にある蒔絵のくだりです。
暗がりの中に浮かび上がるように明度の高い植物、特に白を使おうと思いました。
宝庵の庭に自生している、ハハコグサを採取して乾燥させ、昨年末採取し保存しておいたシロタエギクを野草メインのリースベースに乗せていきます。(明るい場所で写したのがトップの写真)
花はアセビ、フキノトウ、ドウダンツツジ、キブシ、バイモなど採取したものは小さめのものばかり。
暗がりに浮かび上がらせるにはインパクトが足りないため、ドライのクリスマスローズを取り寄せました。
クリスマスローズの中には暗い紫色の一輪があったので、気が変わってちょっと使ってみようかなと。これは陰翳礼讃の羊羹のくだりを意識してのことです。
洋風のイメージの強いリース。
意外に和の空間にもマッチしていましたよ。暗がりではどう見えますか?
主催の黒田さんのブログでも今回の茶会レポがアップされています。
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