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新 御宿かわせみを読んで、今と昔を考えてます。
何年かぶりに図書館へ
久しぶりに図書館に行き、お目当ての本が違う場所の図書館にあることを知って愕然としたので、違う本を借りてきて読むことにした。
しばらく手が伸びてなかった、平岩弓枝著『新 御宿かわせみ』シリーズの続きを3冊借りてきた。
このシリーズは、江戸末期を舞台に同心の娘であった庄司るいが女将の、宿屋を舞台にしたお話しである。
何回かTVドラマにもなった人気の小説なので、ある程度の年齢以上の方ならご存知のお話しではないだろうか。
私はわりと時代劇シリーズが大好きで、中学生の時は水戸黄門の再放送を見るために、急いで学校から帰っておやつ片手に格さんが紋所を出すシーンに食いついていたという、珍しい子どもであった。
文章や言葉が何とも古風
ホントにこれは前に読んでいた時には気がつかなかったことで、今さらながらに言葉の栄枯盛衰を感じずにはいられない。
これは分かるかなー?
『時分どき』『御一新前』『筒井筒振り分け髪の仲』
こんな言葉に出会ったのは実に久しぶりだったので、感慨もひとしお。美しい日本語の並びにウットリしてしまった。
ちなみに
時分どき → 食事時
御一新前 → 明治維新前
筒井筒振り分け髪の仲 →
男女の幼馴染
古い人間か時代劇マニアにしか分からない表現だろうね。
普段眼にする言葉とかと全然違いますもんね。
主人公がやたら美男美女で付け入る隙間がない
これは著者の趣味なのかな?
主人公クラスの人たちが美男美女で
経歴も立派で周りの人々から敬い慕われ過ぎている(笑)
そこがまたお話しの魅力でもあるのだけど、今になって再読してみると、そんなに欠点のない人達っているのかしら?とツッコミたくなる。
主人公のるいさんは、美しくてたおやかで、控えめながら芯の強い観音菩薩を絵に描いたような方で、その旦那さんは与力の次男坊だが、剣術は強く背が高くて男前。
新御宿シリーズではその子どもが準主役級なのだが、イギリスに留学したほどの腕前の医者で、父に似て男前で腕に覚えもある。
ちょっと出来すぎとは思うものの、かわせみの世界観の中ではかえってそれが心地良くもあるという、不思議な気持ちになる。
結論はこのシリーズが大好きな私なのである
このお話しは『身分違いで結婚なんか夢のまた夢だったのだが、いろいろな障害を乗り越えて、愛し合う2人が添い遂げて幸せになるものの、そうは問屋が卸さないよ、でもお幸せに』
という内容なのである。
人間は幸せな部分と不幸せな部分があるが、それは均等に混ぜられているわけでもなく、どこかで帳尻をあわせつつも、生きているのだから幸せと思うモノを拾って歩きなさいと、教えられているような気持ちになる。
50歳を過ぎてまたしても
人生を教えていただけて
ありがたい気持ちになった
2023年の夏。
⭐︎最終巻を読んでただいまビックリしているところです。
ホントに人間って、いろいろあるもんなんですね。
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