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ボヘミアンとかジプシーとかそういう話。

昨晩、実の母方の私の祖母の話をちらりとする場面になって。祖母自身の話はここでは詳しく出来ないのだけど、以下はいたであろう祖父の話しである。

祖父だから、つまり私の実母の父である。

その人は誰なのか、誰も知らない。

ドサ回りの市座の座長。

聞かされているのはそれだけ。

名前やどこでどう生きていつ死んだのかも
何も知らない。

ジプシーとかなんとか言えばカッコつくのか
知らないが。

祖母との間柄を昭和の言い方で言うと言わばゆきずりとでも言うんだろうか。

市座が去って会うことも無かった。

しかし生まれた、母。

そしてここにいる、私。

紛れもなく。

知らない人の血が四分の一流れていて、
肉親は死んだ者、死んだように生きる者、
そして全く赤の他人に大事に育てられ、
ここに生きている。

家族ってなんだろうねとか
血筋ってなんだろうねとか
愛ってなんだろうねとか

上っ面の、上澄みしか見ようともしない
そんな人間共に私が今ここにいる意味など
わかるわけもないだろう。

私を語ろうとするとき、外せない
出発点である祖母の僅かに知り得ること。

知ってることも見聞きしたことも多くあるが、
時代の背景がものすごく色濃いそんな人生であったの
だろうということを私は理解出来るが、
その説明や内容を説明しようにも多くの人は
想像すらできないかもしくは、ドラマや映画の中だけの話しのように思うだろう。

人権など、人の理性など皆無の野蛮な世界。
今も尾をひく。
人身売買や非合法が横行しめちゃくちゃだった世界。
実際そこにあった。

北海道は酷い状況で、知っている人は知っている。
知っている者は皆口を噤んでいること。

こんなにも醜い生き物である人の美しさを見出だすには、清濁併せ呑む…そんなことなんだろうなと思う。
そうでなければ、幼稚な発言を繰り返す国のリーダーの様に薄っぺらい脆く壊れやすいものしか手にできず、
やがて掌に握りつぶされた砂の粒も残らないだろう。

最近、薄い人に会うと言う。

清濁自分で責任取ったら良いのではないかと。
心から思う。おまけ付きシールだけを集めお菓子を捨てる子の様だとも思い、軽蔑心すら湧く。

私は生まれた時から、意識しようともせずとも知らない人の四分の一に向き合い生きている。知らない人の血が流れる私の命、私が最後まできっちりと責任を取るしかない、私の腹の括り方。

聞こえているか、平々凡々と世襲などと言う言葉で
人を馬鹿にしている馬鹿共。

御都合主義者め。

などと反骨精神を剥き出しにすることは、おまけにしか過ぎないし馬鹿過ぎて付き合いきれないのでこれは選挙区の市民にお任せをする。

何でも屋でもないし、誰が親で誰が育てたかなど
悪いが私自身に人格がある以上、私は私が生かす他ない。

私への選択は、私が行なう。

人が人を慈しむのは、それをすべき人間にだけであって、神や聖人君子でも無いのでいろいろわきまえて頂きたいなと当然思う。

何が言いたかったのか、それは
私の母の様に、婚外子というのは確かに存在し
(実際ややこしいのは妊娠中に祖母は結婚したか事実婚か、何か婚外子にならなかった方法をとったか、あれこれあれこれ…なんだけど、もうここらへんから口に出来ない事実オンパレードになるので、
映画脚本を作りたい小説を書いてくれるなどと言ってくれる人がいたら話すことにする。)

日本こそ事実婚や同性婚を真っ先に整備すべき
だったのでは無いかと思うが、
平成天皇が異例の退き辺りでもっとシリアスに
深く考えるべきだったね、日本国民ベイベー。

この意味、しかと。

何にせよ、なんか薄っぺらいものしか感じない政治なんだけど。

人を人として扱い、きちんと保護して
法を整備していたら
不幸を減らせていたのかもしれない。

間違いを加速させるのは、
ひとりひとり。

間違いを是正するも
ひとりひとり。

まず自分。

私は私から目を逸らさないし、
命の舵を握るのは私だ。

死ぬときくらいは選びたいなと思っているので、
割りと自死も選択肢の中にあって。
これについては、
祖母がホスピスで自分の死に向き合っていた時間、その時間だけ私と同じ時代の時を生きていた事に由来する。
自分の死を察した時のその時間はどんなものであったか私も知りたい。

いつも言うが、大事な人たちはあちらで
私は置いてきぼりをくっている。

こどもたちは別人格であるし、何も心配ない。

あー様がいる限りは存在したいが、互いにどっちが先かなどは知る由もないので、日々納得出来る時間を過ごすことにも集中していたいと思う。

死を常に感じることは生が輝く。

いつ死んだって世界は何も変わらない。

もうこんな星には二度と来ないでおこう。
そう思っている。

人を人として扱わないのであれば、人と共に生きる意味など無い。これが全てだ。

選択せよ、そういうことよ。




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