「100のドラマから」降り積もれ孤独な死よ~当り外れがマチマチで~vol.4
第4話終わりました!
灰川十三(小日向文世)を掘っていく回でした。
最終回が9回か12回かは分かりませんが、結構進んだ第4話となりました。
vol.3では、「今後の予想展開」をvol.3にて書いています。
vol.2では大外れしていましたが、今回は、まずまず、良い線を付いていたのではないでしょうかww
まずは、第4話の重要ポイントをおさらいして、今後の展開をまたまた予想。
灰川十三の正体とは
警察が灰川邸事を調査する中で、十三の兄弟と名乗る人間のDNA検査に回すと、血縁関係がない事が分かります。
灰川十三という人間は戸籍を買うなどし、存在にベールがかかっていることが分かり、ルーツをたどる為、仁(成田凌)と花音(吉川愛)は旅に出ます。
さとう創が本名
十三が口ずさんでいた詩を記憶しており、その詩の内容から十三の生まれた場所を突き止めます。
その場所で、仁と花音は、十三の壮絶な少年期の話を聞きます。
十三の本名は、さとう創。
創は、生まれつきの顔のあざによって、幼少期から父親から軟禁され、生活していました。
勿論、強い暴力も受けている描写がありました。
恩師の死から父親を惨殺
創は、軟禁状態の生活の中で、恩師と呼べるほどの画家が現れます。
その恩師を快く思わなかった創の父(駿河太郎)は、創の恩師を死に追いやります。
それを許せなかった創は、父を刃物でめった刺しで惨殺してしまいます。
第1話オープニングの少年
父親を惨殺後、創は、雪の林道をはだしで歩き、左の手のひらに六花のマークを包丁で自身で刻みます。
父親に”×”と刻まれたアザに書き足す形で。
六花のマークは、恩師から励まされた際に教えられた、創にとって思い出のマークでした。
第1話冒頭の血まみれで包丁を持つ少年は、十三(創)であったわけです。
笠松将さんは誰だ。
仁と花音は旅の最後に、灰川邸に立ち寄ります。
2人は、仁の指示で神代(杢代和人)を調べていた、鈴木潤(佐藤大樹)とも合流します。
そこで事件が起きます。
笠松将さんが襲い掛かる
灰川邸にいた3人に、謎の男・笠松翔さん刃物をもって襲い掛かります。
一時は仁が謎の男を取り押さえますが、鈴木の銃を奪った謎の男(笠松将)は、花音の腹部を誤射してしまい、逃走します。
謎の男が襲い掛かったのは、鈴木潤
謎の男が襲い掛かったのは、花音ではなく鈴木潤(佐藤大樹)です。
そもそも、謎の男は、どうして灰川邸にいたのでしょうか?
花音を尾行していたのか?それとも、鈴木を尾行していたのか?
謎の男の狙いが花音であれば、尾行してたとすると、旅の間襲い掛かるタイミングはあったはず。
とすると、謎の男の狙いは、鈴木潤という事になります。
鈴木潤が怪しい・・・
鈴木はvol.3でも書きましたが、どうも怪しい・・・
サトゥルヌスの絵画についてスラスラと話す
謎の男に襲われている
十三が殺害と考えると、警察内に犯人が・・・
十三殺害時に謎の男が映る防犯カメラ映像を見つけていた
怪しいですよね。
謎の男が神代健流で、鈴木が十三の息子
十三の息子が鈴木で、謎の男が神代健流(杢代和人)ではないかと予想しています。
謎の男は”六花のキーホルダー”を持っており、神代であれば、所有する理由が分かります。
神代は、十三の息子(鈴木)が灰川邸の子供たちの命を狙っている、もしくは、新たな殺人、監禁などの犯罪を起こしている事を知っている。
ですが、神代は、灰川邸にいたころに、鈴木との面識があり、顔を知られている為、神代は整形で顔を変え、顔を隠して鈴木から花音を守っているのでは。
「真珠の耳飾りの少女」フェルメール
灰川邸の階段に掲げられていた絵画「真珠の耳飾りの少女」。
十三は、絵画の少女の視線で、自身の戒めを忘れないよう、絵画を掲げていると話しています。
確かに、少女の視線の強い絵画ではありますが、”自戒の念”には結びつきませんよね。
ですので、少し、「真珠の耳飾りの少女」について調べてみました。
少女絵の元絵
ベアトリーチェ・チェンチの肖像という絵画です。
頭のターバン、体の傾き具合、首の曲げ方がなんとなく「耳飾りの少女」と似ています。
このベアトリーチェが、耳飾りの少女の元絵とされているという話があります。
この絵は、ローマ貴族のベアトリーチェが断頭台に臨む直前の肖像画として描かれた絵画です。
父・フランシスコチェンチは、破廉恥で極悪非道な貴族でした。数度投獄されましたが、莫大な財産で出獄しています。
娘・ベアトリーチェも父の性欲の対象となり、我慢の限界にきた家族が父・フランシスコチェンチをハンマーで惨殺します。
ベアトリーチェは斬首刑に処されてしまいますが、その前日に書かれたのが、この肖像画です。
親殺しの自戒の念
想像ですが、十三が親殺しの自戒の念を持ち続ける為、ベアトリーチェの肖像画のバックボーン的意味を持つ、「真珠の耳飾りの少女」を掲げたのだと思われます。
我が子を食らうサトゥルヌス
耳飾りの少女の代わりに掲げられた「我が子を食らうサトゥルヌス」。
この絵画は、逆に「子殺し」の絵画です。
ローマ神話のサトゥルヌスが、将来子供に殺されるという予言に恐れを抱き、5人の子どもを次々と飲み込んでいったという伝承を、描いた絵画です。
親を殺した十三は、自戒の念で、「親殺し」の絵画を掲げた。
灰川邸事件を行った犯人は、十三に当てつけに様に「子殺し」の絵画を掲げ、十三を自殺に追い込んだ(ように見せ殺害した)・・・
やはり、灰川邸の犯人は、十三の実の子どもに様に思います。
それが、鈴木潤(佐藤大樹)かどうかは、まだ分かりませんが・・・
次回は、花音の過去を掘るようです。楽しみですね。