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「デザイナー」のキャリアと向き合って見つけた新しい挑戦の場

🎄「SaaS Designer Advent Calendar 2023」25日目の記事です🎄

2023年の9月からユーザベースのBXデザイナーとして働いている、ななみち(@nana3chi)と申します。
入社してからあっという間に4カ月が経とうとしています。早い!

転職活動を通して「デザイナー」としての自分ととことん向き合ったことで気づいた点、悩んだことを書き残しておこうと思います。

自己紹介

「デザイナー」という役割でお給料をもらうようになってなんだかんだ10年が経ちました。基本は仕事と推しのことを考えるのが楽しいただのオタクです。

簡単な経歴
医療事務やDTPオペレータなどこれといった目標もなく働く
友達とノリで参加したハンドメイドイベントで「つまみ細工」にハマる
オーダー注文をWebで増やしたいと考え、Webデザイナーを目指す
創業2年目のWeb広告代理店にWebデザイナーとして6年半ほど勤務
スタートアップで可愛いヤギのマスコットキャラクターと3年過ごす
縁がありユーザベースのBXデザイナーとして入社

デザイン以外の学びを深めて気づいた「驕り」

よぎる不安と探求

デザイナーとして働きはじめて9年ほど経った頃から自分はデザイナーに向いてないのではないか?という考えが頭をよぎるようになりました。
まわりに迷惑をかけることや失敗も多い。
マネジメントができるわけでもなく、プレイヤーとして得意な領域があるわけでもない。
年齢的にも今後のことを考えないといけないが、考えるのが怖い。

そんな悩みに向き合うためか逃避するためなのか、コーチングスクールに通いはじめました。
Webデザイナー時代に転職するか悩んだ時も同じような漠然とした悩みがあり、その時にコーチングに出会い自分の大切にしたい軸が見つかった体験から、その変化がどう生まれるのかを知りたい気持ちがきっかけでした。

学ぶうちに背景にどんな理論や歴史があるのか?もっと詳しく学びたいと考え、産業カウンセラーのオンライン講座をはじめました。
理論や歴史を学びながら、カウンセラーとして話を聴くことを身につけるための面談練習を中心に週末はそれらと課題に追われる日々でした。

嫌な自分との対峙

受講後に実技と筆記の試験を受ける資格が得られるのですが、実技は面談だけは練習の様子によっては試験が免除になります。
そのことを聞き「自分はコーチングも学んだから、実技が免除されるだろう」と謎の自信を持っていました。

しかし、実技が免除されることはありませんでした。

その事実から、免除されるのが当たり前だと思っている自分の中にある「驕り」「傲慢」のような悪いプライドを自覚しました。

恥ずかしい。情けない。

この「驕った」状態で仕事にも悪い影響を出しているのでは?と急に血の気が引きました。
怖くて目を逸らしていた自分のキャリアに対する不安も引っ張り出して、今後どう生きていくかを真剣に考えはじめました。

考えた軸

Webデザイナーからスタートアップのデザイナーに転職する時に考えた軸

社員がプロダクトに愛着と信念を持っている組織で働く
原体験を持つ経営者とともにプロダクトを長期的に育てていく

この軸には、働き、育てていくことで「自分がどうなりたいのか」という点が足りていない。だからまた揺らぐ。

昔から自分自身がどうなりたいのか、明確な目標や夢がない人間で、これには学生時代の挫折やトラウマにも関係していることなのですが、根深すぎるため向き合えそうなことを整理して言語化することにポイントを絞り見直すことにしました。

・自分がデザイナーに向いていないと思ったのはなぜか
・今後もデザイナーとして仕事を続けたいか
・今一番好きだと思うことや気になること、少しでもやってみたいと思えることはあるか

自覚した執着

一人で考えるだけでは客観性に欠けてマイナス思考に陥るだけな気がして、カウンセラーさんに話を聞いてもらうことにしました。

「慰めの言葉がほしくてお金を払ったの?」

自分の中の驕りや傲慢さを自覚したが完全に受け止めきれておらず、口に出すことにも抵抗があり、なかなか言い出せずにモゴモゴしていた私にカウンセラーさんはさらっと言葉をくれました。
どこかで「驕ってないよ」「傲慢じゃないよ」という言葉を求めていた自分が見えて恥ずかしくもありましたが、逆に笑えてきた複雑な気持ちを鮮明に覚えています。

かっこ悪さしかない自分

「驕った自分」「傲慢な自分」「悲劇のヒロインぶってる自分」
いい年してなかなか恥ずかしい自分がたくさんいるな、やばいな、大丈夫か?w
と、どこか客観的に自分のことを捉えていることに気づきました。(開き直っただけかもしれませんが)

開き直った勢いで、自分はデザイナーに向いていないと思ったのはなぜか、に焦点を当てて考えました。

他のデザイナーさんの活躍をSNSで見て勝手に凹む
自分が作ったものに対して「他のデザイナーさんが作った方がもっといいものになるのではないか」と落ち込む
デザイナーとして事業や組織の課題を提案した経験が少ない(できてない)
デザイナーとしての働きに対する評価への疑問

上記のことから「デザイナー」という肩書きに執着している自分を見つけました🔍

自分にとって「デザイナー」とは何か?

私はWebでの集客力を身に付けたくてWebデザイナーになった。
Webデザインで事業や組織の魅力を伝えられることを知った。
Webデザインに限らず、アウトプットの場を広げることで、まだ知られていないプロダクトや組織の良さを伝え、表現することで仲間や必要な人に届けられることを知った。

改めて「デザイナー」として過ごした日々を振り返り、「デザイナーとして自信が欲しい」わけではなく、事業や組織に貢献するために「デザイン」という自分の武器を磨きたい。
「デザイン」を主語にせず事業や組織に関わっていきたい。
できれば楽しく仕事がしたい〜

と半年くらいモヤモヤと見つめ合った結果辿り着いた気持ちを言語化することができました。
(考える過程でたくさん泣いたし推しが推せない時期もあったし、生きていて初めて動悸がして青ざめながら病院にくなど新しい経験がたくさんありましたが割愛🐰)

執着を手放すことで出会えたチーム

ダメもとで応募したユーザベース

事業とカルチャー、両方力を入れていることが感じ取れる発信やDESIGN BASEのnoteを熱心に読んでいる一人でした。
なによりもデザインが全部好きでした。
細部まで考えられたグラフィック、繊細だけど力強さと上品さを兼ね備えつつ、温度感があり関わってる人たちの感情を動かす力強さ。
うまく言葉にまとめきれていませんが、私もこんなデザインをつくりたい!と心から憧れていました。

※素敵なWorksがたくさん更新されたので是非ご覧ください!全部素敵💖

こんな素敵な会社に入れるわけがない!とまた自信のない自分が出てきそうな時にエージェントさんがくれた言葉。

「よく見せようと力まなくていいです!素直さと率直さを持って、自分の目でやりたいことに挑戦できるか見てきてください」

応募するまでにたくさん話を聞いていただいて、寄り添ってくれる姿勢に学ぶことも多く、こんなに素敵なエージェントさんに出会えただけでも転職活動始めてよかったなと思えるくらいでした。
全力で推せるエージェントさんです。

入社してみてどうか?

明確な夢や目標が語れなかったはずが、やりたいことを自分の言葉ではっきり伝えたり、中長期目標を考えられるようになりました。

このように考えられるようになったのは些細なことでも丁寧に受け止めてくれる姿勢を持ち、一緒に働く人の強みを言語化してフィードバックしてくれる方がたくさんいること。

モヤモヤした気持ちを出せる場がある、受け入れる土壌がある。

「対話」を大事にする、言葉では簡単ですが、実行するのはとても難しいことだと個人的に思っていたので、しっかり対話できる場が多いことに嬉しい驚きがありました。

事業に関してもお客さんを主語に話している方が多く、一人一人が向き合うべき「コト」に対して丁寧に認識を合わせ、時には泥臭く取り組み、溢れ出る遊び心にほっこり、時に爆笑しながら過ごしています。

半年くらい経ったらまたその辺も書き残したいな。
本当に入社できたのが信じられないくらい毎日楽しく働けています。(朝起きるたびに夢なのでは?といまだに考えます)

失敗を繰り返さないための思考実験

「デザイナー」という肩書きに執着して凹みやすかった自分をもう少し具体化して試していることがあります。自分の性格と仕事を切り離す実験です。

「ななみち」という名前で働き、必要に応じて「デザイナー」という帽子を被ったり脱いだりする。多重人格とかではなく、まだうまく説明ができていない状態ですが。。

今までの自信のなさや失敗して凹んだ状態の時に、プライベートも仕事も一緒になっている「本名」の自分で受け取っており、逃げ道が何もない状態で受け取り、自動的に全否定されたという被害妄想やマイナス思考を強化につながり、情緒が不安定になるのではないかと考えました。

デザイナーとしての自分ではなく、デザインの力を伸ばして、事業や組織に貢献できる人間「ななみち」を成長させるために目の前の仕事に取り組む。と言う客観性を持ちやすくし、謎のマイナス思考や被害妄想をなくして、前向きに仕事がしたい。楽しく働き続けるための自分なりの実験です。

これ以上書くとさらに謎な感じになるので、強制的に終わっておきます🐰

最後まで読んでいただき、ありがとうございました〜

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