西加奈子さん「くもをさがす」を読んで
どうも、イトです!
前述の通り、私はこの一年弱、本を読む余裕がなくなっていました。
しかし、先日、「世界一受けたい授業」という番組(母が大好きで毎週録画してます笑)で、西加奈子さんが出演されているのをみました。
西加奈子さんは、「サラバ!」の作家さんということしか知識がなくて、その姿も初めて拝見しました。
とても美しい方だなと思いました。
とても輝いている。
関西の方で親近感もあるし、お話も上手いし、何よりおっしゃってることが、私にとってはびっくりすることばかりでした。
自分の体を愛する?!?!
なにそれ!!
雷に打たれたようでした。
そして、今すぐ読みたい!と思い、翌日に読みました。
まず、日本とカナダの医療制度の違いに驚きました。異国の地で乳がんと診断されるだけでとてつもなく不安だろうに、連絡が来なかったり、すぐに治療ができなかったり、自分でしなければいけないことばっかりで、日本はとても恵まれているということを再認識しました。
しかし、これと同時に日本には自由がないんだな、とも気づきました。
基本的に、医者の言うことは絶対で、
「自分の体のボスは自分」
なんて、思ったこともなかったです。
現在、私は抗不安剤を服用していますが、それも医者に言われたから、ただそれだけです。
選択とか、そんな余地ありませんでした。
そして、私もその薬について何も調べずに、医者に出されたから大丈夫って思っていました。
私の体には何が入っているの?
私の体なのに、考えたこともなかったです。
そして、私はずっと
「自分は可愛くない。太っている。痩せないと。」って思っています。
iPhoneのノーマルカメラで真正面から撮った顔が本当の自分の顔って知ってから、毎日撮っては落ち込んでいます。
「あぁ、自分はなんて不細工なんだ。こんな顔面で外歩いてるんや。信じられない。」
って思うと、外に出ることも億劫になりました。
そんなことおかしい!ってちゃんと分かってるんです。
でもやめられないし、この考えは変えられない。
「くもをさがす」では、
人と比べることはない
ということが強調されています。
やれ、美しくなければならない、痩せていなければならない、と、
無意識のうちに私たちは脅迫されているらしいです。
その通りだと思いました。
だけど、もう凝り固まっているのかな、、
どうしても、美しくなければならない、痩せていなければならない、って思ってしまう。
嫌だなぁ~生きにくいなぁ~って本当はずっと感じてる。でも、私はその考えから現段階では抜け出せない。
だから、テレビに映る西加奈子さんは誰よりも美しく見えたのかなって思いました。
私はどうしたいのかな?
気づきを得て、自分に問う。
その積み重ねしかない。
そうやって生きた先で
「私は私だ!」
と言えるようになるのなら
生きることをもう少し楽しんでみようと思います。
こうやって思わせてくれるから、読者は好きです。読書は現実から引き離してくれます。だから好きです。
まず、それを思い出させてくれてありがとうございますとお伝えしたいです。
そして、幸い私には時間が沢山あるので、スマホから距離を置いて、沢山本を読む期間にしようかなと考えています。
本を読み終えた後の達成感や頭がそれいっぱいになる感じが好きです。
それはスマホでは絶対に味わえません。
この小さな達成感が、今の私には必要なんだと感じます。
本を読んで、思ったことを記事にする。
書くことはやっぱり楽しい!
そう思い出させてくれてありがとうございます。
では、また!