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車を走らせ山へ海へ|日記
早朝、愛車に乗って自宅を出る。
向かうは千葉県は房総半島の先っちょ。
最寄りのセブンでホットコーヒーを買い、高速道路に乗る。
まだETCの再セットアップなるものをしていない我が愛車は、迷うことなく一般レーンへと進む。
窓から腕をぐいと伸ばし、分厚いボタンをこれまたぐいと押し込む。
長方形の通行券を受け取り、緩やかに加速していく。
連休の中日とあって、多少の渋滞は構えていたが、思いのほか車の流れはよく、心地よい速度で進んでいく。
「お、ここは電車でも来たね」
ICの標識を見て、そんな会話をする。
かつては公共交通機関で来た地を車で通過していく。
高速を降り、一般道へ。田んぼや畑がどこまでも続いていく。
信号機などなく、一時停止標識で安全を確保するタイプの交差点が増えてくる。
自転車はおろか、歩きでも結構たいへんだぞ、という斜度の坂道を車でがっと進むと、視界が開けた。海だ。
爽やかな海沿いの国道を走る。
サーファーも使うような無料駐車場に車をピタッと止める。
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荷物を整えて近くの低山へ向かう。今回の目的地は烏場山(からすばやま)だ。
空は無反省に青く、予感していたよりもずっと日光が強かった。
15分ほど舗装路を歩く。
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音はほとんどなく、時折上空を飛ぶ鳶のピーヒョロという鳴き声が響くのみだ。
登山道に入る。
少しずつ日光が樹木によって遮られ、薄暗く、涼しくなっていく。
ろくに舗装などはされておらず、低山にしては比較的ワイルドな道だ。
泥でくちゃくちゃなところや、土でふかふかなところ、草が生い茂り過ぎて道が見えなくなったところなど、一歩一歩踏みしめながら進むのが楽しい。
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頂上近くの見晴らしのよいところで休憩する。
腰をおろしたときに、左脛に小さなヒルが噛みついているのを見つけた。
パンと手ではたいても離れず、グッと体を丸めていたので、つまんで取った。本当はこの行為は皮膚が剥がれてしまうなど危険があるので駄目だが…。
幸い本格的に噛まれる前だったようで、流血などはなくちょっと赤くなった程度で済んだ。
お湯を沸かし、簡単な昼食をとる。
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我々のほかに登山者はなく、一人、トレイルランニングに勤しむ男性とすれ違ったのみである。この方は今回の山行中、2度すれ違った。すごすぎる。
周回コースで下山し、車に戻る。烏場山の登山についてはまた別途noteに書こうと思う。
車を少し走らせ、道の駅和田浦に入る。
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和田浦は捕鯨の町らしく、クジラをコロッケや刺し身、肉まんなどで食べることができる。
少し飲み食いをして休憩し、近くの海水浴場まで、今回山で使おうと思っていたコーヒー道具を携えて向かう。
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千葉の荒々しい波と絶え間ない海風を浴びながら、エアロプレスでコーヒーを作る。
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山の中とは違って、海を見ながら飲むコーヒーもまた格別だ。
しばらく、海を見ながらぼーっとし、帰り道についた。
この後、そこそこの渋滞に巻き込まれ、大変疲弊して帰宅した。
家に帰り、風呂に入る。疲れを癒やし、買ってきたプリンをにこにこ食べた。
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