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misora32349
鍼灸施術の場の相談と『ふつうの相談』東畑開人 著
東畑開人さんの『ふつうの相談』を読んだ。読んだのは、1週間ほど前だが、感想を書けるほど、自分の中でまとまっていなかった。
共感するところもあるが、難しいなーという印象。
最近、扱いが難しい患者さんとの問題が自分の中で、大きくなってきて、『ふつうの相談』の言おうとしている事が少しわかった気がした。
最後の章で、経験の浅いカウンセラーの対するアドバイスのお手紙があるのだが、それを読むと、みな、悩みながら、進んでいくのだなと、当たり前の事に気づく。
患者さんが、私に、鍼灸を受けながら、つまりは、ベッドに寝て、リラックスした状態で、話す。
家族の心配、職場の困りごと、将来の夢、不安、過去の嬉しかった事、すべては、『ふつうの相談』で言われた非専門家の何気ない相談なんだろう。
そこに患者さんは、答えを求めるわけでもなく、話すことで、自分で答えを見つけるかもしれないし、もうすでに答えを知っているのかもしれない。
最近の私は、ちょっと驕った考えが出てきて、その患者さんを楽にしてあげたい、その考え方を持ってたらしんどいよ、変えなさい!と上から目線になっていたようだ。
鍼灸師は、鍼灸をしていたらいい。私たちは、カウンセラーではないのだから。
今日も、鍼とお灸を使って、稼ぎます!