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患者さんの昔話をただただ聴く。それができるのは、今の時代、鍼灸師かもしれない。
昨日、初めて、Twitterのスペースというのを視聴しました。
医師が、訪問の時に、お年寄りの方の昔話を聴く。特に治療がなくても、うんうんと、聴く。それが、とても大切だというような話でした。戦争の話とか、ずっと聞いていたいと、おっしゃっていました。
それで、思い出した方がいます。
80歳の男性の方で、初めは、鍼灸院に通われていましたが、その後、車の免許を返還されたので、少し、訪問していました。
来院されていた時から、バリバリ仕事していた話、中国に行った話、亡くなられた奥さんの話など、ポツポツと話してくださいました。
私は、施術をしながらだったので、もっと、じっくり向き合って聞いたらよかったと今、思います。
他の方も、亡くなられたご主人のお話をされる方。
お姑さんとのお話。
昔のお話をされる方は多いです。
90代の方は、娘さんが送迎していただいて通っていただいているのですが、娘さんが、買い物に行かれている間だけ、昔話をしてくださいます。
20代で結婚を決めた話。
「娘には、言えないからね」と、お茶目におっしゃって、2人の秘密にしています。
昨日の医師の方の言葉の通り、施術も治療も大切ですが、そんな事を話せる場なんて、あまりないのかもしれないと思った訳で、1人だけの鍼灸院の、特権かもしれないと思った訳です。
ありがたい仕事だと、改めて、感じました。
逆に、私が、年配の方から、アドバイスを受ける事も多いです。
子供が不登校の時、「その子その子の成長があるから、焦らんでいい」と、励ましていただいたり、
子供が旅行行ってくれる時に、お金なくても、行っとき。と言われて、カニ旅行や、ハワイに行きました。
お金ができた時には、体力がなくなるよ、とおっしゃるのは、70代の方です。
だから、ヨーロッパとか、行けるのは、若いうちだけ、アジアは、年とってもいけるから。
つくづく、鍼灸師って、様々な年齢、立場の方と、結構、深い話もできて、楽しい仕事だと思います。