遅刻をします
私は遅刻をします。指導者でありながら、母親でありながら、時間ギリギリに動き出してしまうのです。
なぜでしょう。自問自答し続けていました。この四十数年間わからなかったのです。
が、やっと最近わかりました。
これまた最近気づいたことなのですが、私はHSP(高度な感覚処理感受性)なんです。自己診断です。しかもなかなか重めのだと思います。
でもそれがわかった途端に、心が軽くなりました。
なぜ他の人と同じ様に出来ないんだろう。あれ、これを気にしているのは私だけなのか。という疎外感も受け入れることが出来る様になりました。
あ、これは私の特徴なのか、と。
簡単に言うと、私は他の人の気持ちがわかります。特に悲しい気持ちや寂しい気持ち、辛い気持ちを一緒に抱えてしまいます。同時に怒りの気持ちも下手したらご本人が気づくより先に、その「イラ」に気づいてしまいます。
思い込みと言われるかも知れませんが、経験上ほぼ正しいんです。
気づくだけなら良いのでしょうが、その負の心の動きに自分自身の気持ちも揺り動かされてしまうのです。ある時は私に対しての怒りでもなくても、誰かが怒っていたら心が萎縮して吐きそうになるし、ある時は自分がとんでもない目に遭っているのに、相手が悲しむ顔を見たくないばかりにずっと笑顔でいたりします。揺り動かされない術を少しずつ経験で身につけてきた気もしますが、今でも人の感情で動悸や吐き気がすることもあります。
そんな私がなぜ遅刻をする理由があるか、なのですが、ある本に「HSPの人は新しい場所に出て行くのにとても勇気が要る」と書いてありました。
私は人に会ったり話をしたりするのが大好きです。でも一方で、安心安全な場所から外に出ることへの無意識の抵抗があるのです。
ギリギリまで無意味に家の中にいて、いよいよ遅刻、というところで出かけるので、いつもギリギリで到着するか交通状況によっては5分から10分の遅刻をしてしまいます。
だからね、思うんです。遅刻をする子は悪い子。自己管理がなってない!時間をちゃんと見て動け!っていう、おなじみの言葉ね。
あれ、もう少し言い方変えてあげないと、やっぱり不安は続くって思うんです。そんな怖い場所、余計に出られないですよ。
「会えて嬉しい!」「よかったよかった!」
そんな言葉で、もう次からそこは家と同様安心出来る場になると思うんです。そしたら遅刻しなくなるかも知れませんね。