英語教育の迷走
面白い記事を見つけたのでシェア。
おんもしろい!
英語教育。子どもたちがそれに振り回されたり否定されたりしていることに腹が立っているので、今日はこれに乗っけてみる。
『英語ってね、英語ってね、そういうもんじゃないんだよね〜』と言いたいけど、その前に。面白い言葉がいっぱいだったので引っ張り出してみた↓
面白すぎる。オブラートからかなりはみ出てる感はあるけど、それが嬉しい。
そう。英語教育が始まる頃、私は英語教室を開いたばかり。英語教育のニーズの高まりにただただワクワクしていた。2011年に外国語活動のため小学校へ指導に入って、ふわっとした目的にちょっと面食らったのを覚えてる。
誰も本当の目的を知らない活動。そんなイメージだった。
これは政治を見ていたらよくわかる。結局教育も政治の中。誰かが得をするための道具になりつつある。「まさか」と言われる方も多いと思うし不謹慎だと思うかも知れないけれど。実際教育に携わっていると、本当に子どもたちのことを考えている人たちと、自分たちの地位や名誉、富のことばかり考えている人たちと、半々か後者が多いくらいです。これはリアルです。
子どもたちのことを本気で考える人たちが、もっと違和感を出してっても声あげても大丈夫。むしろそれが必要だよ、ってことです。
正直、私が今まで見てきた小学校、また人から聞いてきた小学校では中学校とうまく連携が取れているところはほぼゼロです。ただでさえすることいっぱいあるし、教科もたくさんあるのに小学校や中学校の先生たちが顔を付き合わせて英語だけのことをガッツリ考える時間も余裕もないです。
もちろん小学校にも中学校にも子どもファーストで英語教育に熱心な先生方もおられますし、学校で英語をする意味を感じる素敵な活動をされている方もたくさんおられます。ただ知る限り割合的にはほんのわずかで部分的なので、全国的にどうかと言われると、やはり連携まで手が回らないところがほとんどだと言えるでしょう。
私もこの手のアンケート「英語好きですか?」みたいなのを軽くしておいて、それを「うまくいってる証拠」みたいに出すのは乱暴な気がする。そして子どもたちは良くも悪くも「大人が求めているもの」を出す傾向にあるから、アンケートも不確か。英語の振り返りシートでさえ先生の希望を書く生徒をよく見かけるのに。
これが2017年に書かれたものってのが、また面白い。
そして5年経った今は、ちゃんとそれが悪い方に進んでいることがわかる。
最初は小学校英語は中学英語の前倒しじゃありません、って話だったけどしっかり前倒し。高学年のテキスト難化。内容難化。
高学年担当ALTが「高学年はテキストに終われるから、3-4年生でたくさん遊んどき!」とアドバイスしてくれて驚いた。私からしたら、カリキュラムに追われる英語程怖いものはない。
当然、中学校の教科書は「小学校でやったよね」的な内容が盛り込まれていて難化。中学生1年生はもちろん、高学年から「英語無理」という子が増えているのは肌感。保護者や現場(学校)から聞こえてくる。アンケートで「楽しい」って言ってた子。成果を求められたらとたんに「無理」ってなる。そりゃそうだよね。
さ、みんなどこに行く?
とりあえずお上の言う通りにしておこう、という人以外は英語教育がお子さんにとってどんな世界を見せてくれるのか、改めて考えてみませんか。
英語教育は「成果」以上に深くて広い視野を日本人にもたらすものです。その人の中に持続可能な素敵な何かを芽生えさせるものなんです。
それを体験して、いかにそれを伝えるか、それがこの仕事の醍醐味なんです。闇雲に「グローバル化」とか「英語の成果」みたいな言葉に踊らされずに、子どもたちに英語でどんな体験をして欲しいかを考えられたらきっと方法も変わってくると思うんです。
長文やリスニング問題を味わって読み、面接は覚えてきた回答ではなく自分がその時に思ったことを相手に伝えることが出来る、それがリアルな力でその人の人間力に繋がります。受験対応力はその時だけの力ですが、人間力は一生を通してその人を支え励ましていくものです。
あなたなら、どちらの力を育てたいですか。身につけたいですか。
読んでくださって、ありがとうございます。 もし気に入ってくださったら、投げ銭していただけると励みになります💜