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パンとアトピーと私

部屋とYシャツと私のようなタイトルにしてみました。

ライフコーチ Jinichi です。

僕、パンが好きすぎて、アトピー改善に必要な食事制限が苦手なんです!

いきなり告白してしまいましたが、本題に入る前に少し前置きを。

もともと諸事情があり、難病テーマ限定で、普段使っているワードプレスではないNoteを選んで書いてみましたが、実際に使ってみるとこちらの方が書きやすく感じたので、引き続きこちらで発信していこうと思います。

なお、本ブログの目的は、闘病記録でもなく、こうして○○を治すことができましたというノウハウをお伝えするものでもありません。
まだ治せてませんし、苦笑。

このブログでは、僕が自分自身の課題に取り組んでいること、その過程で感じる悩みや葛藤、気づいたことなどをシェアしていきたいと考えています。

そのことで、今なにかしらの課題を感じている人が、自分も取り組んでみようと思って頂けたら、嬉しいです。

そして、一人で取り組むのはなんだか難しそうだ、コーチと一緒に取り組んでみたいという方がいらっしゃれば、そのお力になりたいと考えています。

それでは、書き進めていきたいと思います。

徹底できないことについて


これまでの記事で、病とアトピーのダブルで悩まされてきたこと、取り組んできたことをお話しましたが、両方カバーしようとすると複雑になりそうなので、ここではアトピーに絞ります。

アトピーをなんとかしたいと取り組んでいるうちに、アトピーを飛躍的に改善できた人の共通点として「徹底している」というのがありました。

僕は、この徹底するというのが苦手で、どうしても甘えが出てしまいます。

例えば、白砂糖はダメだと禁じているのに、気がつけば、夜アイスをぺろぺろなめている自分に気づくみたいなことをよくやっていました。

あ~、またやってしまったと、罪悪感を感じたものです。

自分は何をやっても徹底できない、

中途半端だから治せないんだ!

と自分を責めたりもしました。

一方で、徹底できない難しさも感じていました。

アトピーを改善したいと思って、調べれば調べるほど、情報が相反していて、どれが正しいのかわからなくなってくるのです。

ステロイドはやめた方がいいという人もいれば、ステロイドは上手に使った方がいいという人もいる。

トマトは食べない方がいいという人もいれば、トマトを食べた方がいいという人もいる。

この食べ物において、相反する説が本当にたくさんあります。
例えば、お肉、玄米など。

加工食品も良くないと言う意見が多いですが、名医で知られているお医者さんが、食べた方がいいものの中でウィンナーを勧めていたり、

白砂糖がアトピーを悪化させるという説は多くの人が言っていますが、アトピーを改善した薬屋さんが、その説には根拠がないと言ってふつうに食べていたりして、何を信じて頑張ればいいのかわからなくなってきます。

もし、いろんな人が言っている、○○は食べない方がいいというのを、すべて守ろうとすると、ほぼ何も食べられなくなってしまいます。

これを徹底すれば必ず治るというものがあれば、よし、徹底しようと頑張れるかもしれないけど、それがわからないというもどかしさがありました。

そして、食事制限を徹底できないのには、他にも一つ大きな理由がありまして、

僕の中にある、人生をもっと楽しみたい、美味しい食べ物をもっと楽しみたいという願いです。

僕にとって、美味しいものを食べることは、他のことより、価値観が高いのだと思います。

海外旅行にいっても、歴史的な建物をかたっぱしから観て周るより、現地で美味しいものをかたっぱしから食べたくなります。

アトピーについてのいい悪いは相反する情報だらけなので、もしかしたら僕にとっては本当は全然大丈夫なのに、我慢して食べないようにしているものもあるかもしれない。もしそうなら人生大損してると考えてしまうのです。

また食べ物をそれほど真剣に制限しようと踏み切れないベースの体験もあって、留学でサンフランシスコにいたときは毎日がパン食で、ポテチにアイス、お酒やたばこと好き放題にやってたけど、なぜか塗り薬がいらなくなるほどすごく良くなったという不思議な事実があります。

それを考えると、食べ物ってあんまり関係ないんじゃないか?空気?水?ストレス?食品添加物?ハウスダスト?食べ物以外にもっと重要なファクターがあるのではないか、なんだったら好きなものをある程度食べながら、治せる方法があるんじゃないかと考えてしまうのです。

現に、アレルギー情報サイトでは、
「アトピー性皮膚炎の原因はさまざまで、必ずしも食べ物が症状悪化の原因とは限りません。アトピー性皮膚炎では、基本的に食事制限は必要ありません。」となっており、食事制限をどこまで徹底するかの判断は、難しいところです。

僕自身徹底することが苦手ではあるものの、何もしなかったわけではなく、アトピーを治せた人がやったことを実際に試しました。

長期断食や脱ステロイド(症状を出し切る)、いろんな種類の食事制限など、しかし、どれもこれもアトピーを治すために必要とされることは、精神的にも身体的にもしんどいものばかりです。

症状を出し切ることで改善できた人に共通することとして、塗り薬の使用歴が短いことがあり、数十年と長期使用するとより難治化し、症状を出し切るときのは激しさもひどいように感じました。

ものすごく大変な割には、著しい効果が見られず、そんなことを何度も繰り返すと、もうなにをやってもダメじゃん、もう無理としばらく諦めモードになっていた時期がありました。

そんな数年前のこと、

そういう自分を傍からみていたコーチ仲間からこんな助言をもらいました。

”ドクターペッパーを飲み続けて長生きした女性の話。

100歳を越えたおばあちゃんの長寿の秘訣は、炭酸飲料のドクターペッパーを一日3本飲むこと。

「私に、ドクターペッパー(炭酸飲料)は身体に悪いから辞めた方がいいと忠告した医者はみんな私より先に逝ってしまったよ。」

という話をシェアしてくれました。

そして、

「君もまず、掴めばいいんじゃないかな。

掴んで悪化したら初めて掴まなくていい。

コーヒーも紅茶も好きなようにとったらいい。

コーヒー=悪とすると、つかみ取れなくなる。

悪者を持たない。

つかみ取る力が弱まっちゃうから。

パンもあえて食べてみる。

本当に欲しいものに手を伸ばす。

自分で試す。

情報に惑わされず自分で試す。

その方が良くなるかもしれないよ。」

僕には、この方法がすごくしっくりきました。

なぜなら、僕の「もしかしたら、僕にとっては本当は全然大丈夫なものでも、諦めようとしているものがあるかもしれない。もしそうなら人生大損してる。美味しいものをもっと楽しみたい。」という願いに沿ったものだったからです。

そうして、一つ、一つ手に取ってみて、自分の身体の反応で確かめていきました。

自らの身体で、確かめていく人体実験です。

外側の情報だけを頼りに、良くないと書かれているからという理由だけでやめると、そこには食べたいのに食べれないという「我慢」が入ります。

その我慢がたまっていくと、反動で無性に食べたくなったり、なんで好きなものを食べられないんだといった不満が湧いてきたりする。

でも、実際に自分の手で取ってみて、症状が出てきた場合、やっぱり辛いので、こんなに不快な思いをするくらいなら、食べない方がいいかなと納得して手に取らないことができるようになる。

そういう違いを感じました。

ただ実験なので、失敗することも多いです。

口に入れたものが自分の身体に合わなければ、ひ〜、かゆい!となるので何度もそういう体験をすると、なんだかな~と苦笑いしたくなるけれど、ただの苦痛だけではなく、「自分の身体に合わない基準が、みつけられた」というちいさな満足感もあります。

合わないものが確認できたという意味では、失敗とラベルするより、むしろ成功とラベルしてもいいかもしれません。

こういう実践をずっとやってきて、だいぶ自分の中で仕分けができるようになってきました。

(個人差がありますので、これはあくまで僕のケースですが、)

例えば、
スーパーのお惣菜コーナーに売っている焼きそばを食べると、高確率で痒くなるけれど、お好み焼き屋さんで作られた焼きそばや、材料をスーパーで買って自分で炒める焼きそばは痒くならない。

コンビニのシュークリームを食べると痒くなるけれど、ケーキ屋さんのシュークリームを食べても痒くならない。

ふだん全く問題ないおにぎりですら、コンビニで買ったのを食べると、痒くなることもわかりました。

コーヒーも、デカフェに切り替えたりいろいろ試したけど、どちらも大きな差異を感じないこと、大幅改善できた人の多くが、コーヒーを好んで飲んでいるので、これは自分にとってもOKだと思われる。
など

僕の身体には、焼きそばそのものがダメなわけではなく、シュークリームそのものがダメなわけでもなく、おそらく「なにかしらの添加物」と「油」の方に身体が反応しているのだと思います。

そういう積み重ねの実験で今は、
・家で使う油は、オリーブオイル、こめ油、ごま油のみとする。
・添加物に注意する。(特にスーパーのお惣菜、コンビニ食品は避ける。)
・菓子パン、スナック菓子を控える。
パンが食べたい場合は、できるだけグルテンフリーのパンにする。たまにパン屋さんのパンを食べるのはOKとする。
・野菜を豊富に食べる。
・例外:友達と会う時、祝い事、旅行時は、好きなように楽しむ。

自分の体で、確かめていったことをベースに、いくつかのルールを守ることで、痒みに悩まされるということが大きく減りました。

からあげやとんかつなど、ダメな食品として多くで挙げられているものでも、米粉で衣をつくり、こめ油で揚げたら、問題なく食べられました。(ここには母の多大な協力があります。)

こうして以前はダメだと思っていたものでも、食べれらるものがたくさん増えてきて、心も体も以前より楽になってきました。

ここまでやって見えてきたのは、ほぼ確実にダメな食品と、まあまあ大丈夫な食品というところまでは、だいたい把握できたということです。

ただ、これ以上改善を求めるなら、もう一歩踏み込んで何かをする必要があることもわかってきました。

パン屋さんの食パン(小麦使用)は、食べても痒くはならない、でも毎日とり続けてみると、頬っぺたがかさつくことに気づきました。

つまり、食パンは痒くはならないけど、肌になにかしら影響していることを確認できました。

食パンのように身体が表面的には反応しないもの=痒みを感じない食べ物でも、みえないところで改善を止めているものがありそうです。

そしてこれらが、よく言われる小麦や白砂糖なのではと感じています。

ここまで確認できると、ようやく大好きなものでも控えようかなという気持ちになってきます。

ただパンと甘いものは本当に好きなので、どこまでするか、その徹底度については迷います、苦笑。

自分の本心とも向き合いながら、納得のいく選択をしてゆきたいと思います。

書いていて気づいたのですが、僕は結局自分で実際に確かめないまま、好きなものを諦めるのが嫌なのだな。

説得しなきゃいけないから。

しょうがないんだって。

でも、自分で実際に確かめたら、納得することができる。

僕にとっての愛しい人生、悔いのない人生は、納得感のある人生なのだと思う。


続く↓


P.S.
Special thanks to coach K!

P.P.S.
徹底できない理由をたくさん書いていると、外側からは言い訳をいっぱいしているだけのようにみえるんじゃないかという恥ずかしさもありますが、少なくとも自分自身がこれらの言い分を理解する必要があると感じています。

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