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未経験キャリアのなかで「自信がもてる経験」はどう積めば良いのか?

この記事は、Gaudiy Advent Calendar 2024の16日目の記事です。
Gaudiyの行動指針「Gaudiy UNIFORM」の1つである「高速実験」をテーマに、未経験キャリアに就いて1年半。その中でどんな「高速実験」があったかの振り返り記事です。

こんにちは、GaudiyのHR/PRチームで採用を担当しているすぎむら(@suginami9025)です。

先日公開したチームメンバー・akiraさん(@kato_iwashi)のこのnote。

何を隠そうこの「同僚」は私のことなのですが…、
Gaudiyに入社し、未経験職種である「人事 / 採用担当」に挑戦して1年半ちょっと。本noteでは、実際にぶつかった壁と、akiraさんによる数ヶ月の成長支援を経て、自分としてどんな気づきがあったかを振り返る機会にできればと思っています。

チームのマネージャーでもなく、誰かに頼まれたわけでもなく、目の前の悩む同僚・私のために自らメンターの役割をかって出てくれたakiraさんへのアンサーnoteにもなってるかも(?)しれません。(本noteを読んだ前後に、ぜひあわせてご覧ください!)

私の主な担当業務は「採用」ですが、このnoteでは「未経験職種にチャレンジする中でぶつかった壁と、その乗り越え方について気づいたこと」を書いています。職種に限った話ではないと思うので、ぜひ同じ境遇の方に広く届くと良いなと思っています。

以下のような方々に、少しでも参考になるものになっていると嬉しいです!

  • 未経験の職種にチャレンジしているが、漠然とした不安や自信のなさを感じている方

  • 悩んでいる同僚 / 部下に対して、何かサポートできることはないかと思っている方 


1年やってきたのに…。拭えない「不安感」

── 遡ること半年以上前、今年の4月頃にわたしはモヤモヤの渦中にありました。

未経験の職種に就いたとはいえど、人事として採用を経験してまるっと1年。日々発生する採用業務はそこそこ「できている」状態にはなれていたのではないかと思います。

そんな中ぶつかっていたのが、
「できてはいるけど、わかっていない気がする…🧐」
という、不安感がずっと拭えない状態。

一緒に働くメンバーからは、(もちろん改善の余地や伸ばしていく部分があることは前提だけど!)「できてるよ!」と言ってもらえてはいるし、自分としても業務を前に進めていくことはできている感覚ではありました。

でもなぜか、自信を持って業務に取り組めない状態でした。

その時の業務の進め方をイメージに例えるなら…、
ピントが合っていないメガネをかけて視界がぼやっとしているなか、「山」があることだけは認識できていて、足元の岩場の感覚を頼りに登っていっている感じ。

山の高さや特徴、冬なのか?夏なのか?が掴めず、必要な装備も、登頂までにかかる時間もみえづらい状態。

それでも、経験豊富なチームメンバーのサポートもあり、途中で足を滑らせて滑落するという大きな事故はなく、入社して1年でいくつかの山を登って降りるという経験を重ねることはできていました。

ただ、「前には進めている(= 業務はやれている)けど、これで合っている?大丈夫?」という不安な状態で、なかなか取り組んでいる業務に自信が持てないという状況が続いていました。

その状態が続いたことで、能動的に動けていない、また、視界がはっきりしている「できること」だけをやっているので業務範囲の広がりを自ら生み出していくということもできず、組織に貢献できている実感を持ちづらくなっていました。

▼ その時の私が自信を持って「わかっている💡」と思えていたこと

-「Gaudiyの採用」がどんな流れで、何を大切にして行われているのか
- 各フェーズにおけるオペレーション、やらなければいけないタスク
- 課題っぽいこと(ここに課題がありそう…という肌感)

▼ 一方で、特に「わからない🧐」感覚が強かったこと
課題に対しての妥当な打ち手
 やれそうなことはいくつか思い浮かぶが、これでいいんだっけ感
- 戦略・戦術立て
  何から始めてどこに着地させにいくのが正解なんだろう
- ステークホルダーとのコミュニケーション
 同じ目線で話せていない感

モヤモヤの原因はなんだったのか?

なかなかこの状態から抜け出すことができずにいたとき、チームメンバーのakiraさんに相談したことがきっかけで、先にご紹介した通り「伴走型の成長支援」をいただくことになります。

具体的にどのような内容で伴走してもらったかについては、ぜひnoteをご覧ください。(再掲:チームのアウトカムを出すために、同僚の成長支援に自ら取り組んだ話

数ヶ月伴走いただき、当時の私の漠然とした「わからなさ」や、そこからくる「自信の持てない状態」をいま振り返ると、おおきな原因は下記3つだったように思います。

  1. 自分が積み上げた「経験」を俯瞰できていなかった

  2. 全体的に「解像度」が低かった

  3. ひとつひとつの業務の繋がり意識が薄く、「手触り感」を感じられていなかった

ひとつずつ、振り返ってなぜそう感じたのかを紹介します。

1. 自分が積み上げた「経験」を俯瞰できていなかった

入社後、実務に入りながらひとつひとつの業務を覚えていくというやり方で経験を積み、徐々に業務範囲を広げていきましたが、「できること」が増えている手応えはあれど、実際の現在地を俯瞰して把握するということはできていませんでした。

目の前の業務に集中していると、ついミクロな視点になりがちですが、あと何ができるようになれば一人前(の定義にもよりますが)と言えるのか?を可視化するのはとても大事なことだったと思います。

2 . 全体的に「解像度」が低かった

「まずはやってみる」精神で、できることを広げていたので、やらなければいけない「業務」単位での習得はできていましたが、それぞれがどう繋がるのか、全体感のイメージが持てていなかったように思います。

「A」の次は「B」みたいな基本的なところはわかるけど、その解像度が低かった。「B」の前に実は「A’」という段階もあるよね、みたいな。

また、採用を担当していた職種がエンジニアという、これまで一緒に働く機会のなかった職種だったこともあり、メンバーと近い目線で語るようになるまでの距離が遠かったこともあります。

3. ひとつひとつの業務の繋がり意識が薄く、「手触り感」を感じられていなかった

1,2で書いたように、業務単位での習得を重ねていたため、それぞれがどういう関係性で機能し合っているかを意識する機会が少なく、今行なっていることが最終的にどういう効果があるのか?どんな価値を生むのか?の思考が足りていませんでした。

「自信がもてる経験」はどう積めば良いのか?

ただ「できること」を増やすだけでは、上記のような状態に陥りやすいのではないかと思います。自信を持って業務を進めていくために、どんな経験を積んでいったら良いのかを振り返るなかで、自分の自信に繋がったと感じたことをいくつかご紹介したいと思います。

自分の経験を俯瞰するために:
経験した業務をリスト化して定点チェック

akiraさんの伴走がスタートして、まずはじめに行ったのは、業務経験の可視化でした。詳しくはnoteをご覧いただければと思いますが、「採用」に関わる業務を網羅的にリスト化したものに対し、「経験の有無」「一人で遂行できるのか?」「注力していきたい経験はなにか?」を自身で評価しました。

採用業務を網羅するリストはakiraさんが用意してくださいました!

「経験がないもの」ははっきり認識できていたものの、「経験はあるが、一人で遂行する自信がないもの」については、「やれはするものの…」というモヤモヤ要素をつくるを大きな原因でもあったので、あらためて可視化できたことが大きかったと感じます。

数ヶ月後にあらためてリストを確認した際、前回からの差分(経験なし→あり、一人で遂行△→⚪︎)を感じられた時に、かなり自信に繋がった感覚がありました。

解像度を上げるために①:
同じ目線で語れるようになるためのコミュニケーションをとった

「採用」においていうと、ポジションの解像度を上げる事は、「魅力的な求人票を作れるか?」「自分ごとに感じてもらうスカウト文を送れるか?」というキモな部分になります。

< 情報が集まる場に同席する>
エンジニアメンバーが自分たちのことをどんな言葉で語っているのか?課題感をどう捉えているのか?をキャッチアップするのに、「候補者との面談」はうってつけの場でした。弊社の場合、基本的には面談を現場メンバーにお任せしているのですが、一定期間、各エンジニアの面談に同席させてもらい、積極的に情報収集を行いました。

知識が浅いわたしから質問をして深掘っていくよりも、同じエンジニア目線でなされる会話を聞かせてもらう方が、解像度を上げていく手段として有効に感じました。

< 個別のFBをこまめにもらいにいく >
自分たちのことをどう語るか?については面談同席でも一定解像度は高められる一方、どんな人と一緒に働きたいか?については、より踏み込んだ目線合わせが必要でした。

目線が合っていないかもと感じた際には、なぜミスマッチと判断したのか?どこをみるのがキーになりそうか?など、担当者に個別のFBをもらいにいく機会を重ねました。

「ちょいコラ = ちょこっとコラボレーション」のことで、同期で軽く話すことの社内用語

上記のアクションを続けるなかで、エンジニアメンバーからも「目線合わせのプロンプトが求められていると思ったので、簡単に資料にまとめました」というコミュニケーションをとってもらえたときは、(課題感を感じさせてしまった面はあるものの…)一定アクションの方向を信頼してもらってのことかなと思えてとても嬉しかった!

エンジニアメンバーがちょいコラに向けて作ってきてくれた資料

解像度を上げるために②:
他の人はどうやる?を盗みながら、なぜそうやるの?を都度質問して腹落ちさせにいった

Gaudiyの行動指針のひとつに「超守」というものがありますが、近くの「チームメンバー」から学ぶ機会を増やしました。

手探りで進めていたものに対し、他の人はどうやるのかをあらためて超守し、「まずは同じ言葉を借りて、同じ構成でやってみる」ところからスタート。ただ真似るのではなく、「なんでその言葉をつかっているのか?どうしてそういう構成にしているのか?」を質問し、都度自分のなかで腹落ちさせにいくことを大事にしました。

自分の経験ベースで業務を進めているとどうしても「これで合っているのか?」という気持ちがつきまといますが、他の人のやり方を学ぶことで、その中で自分の型として最良なかたちを模索することができました。

手触り感を見失わないように:
ひとつひとつの業務がどんな価値を生むのかの繋がりを意識した

ひとつひとつの業務を単体で捉えず、何が課題で、解決してどうなってほしいのか?じゃあそのために何をどうやるのか?という全体感のなかで思考しながら進めることを意識しました。

  1. 数値の分析

  2. 課題の特定

  3. 解決のための施策を検討

  4. 選んだ施策を実行する

  5. 振り返る

思考し、実際に手を動かして上記サイクルを一通り回しきるところまでを行なった事で、結果と次やることが見えてくるので自分の業務がどんな価値を生むことができているかを感じる場面が増えたように感じます。

🦍 🦍 🦍

最近、同じチームのメンバーから「ゴリゴリ感が出てきたね」というコメントを貰い、褒め言葉だと受けとめて(?)嬉しい気持ちになりました🫰

これまであげたような「自信がもてる経験」を少しずつ積み重ねたことで、「これでいいのか不安だ…」というところから、「次はこれがやりたい!これをやればもっとよくできるはず!」という明確な意志が生まれたことが起因しているのかなと自分では思っています。笑

「未知なること」に挑戦する際に意識したいこと

今回、わたしのモヤモヤが晴れるよう導いてくれたのは、チームメンバーでした。伴走してもらいながら自分の状態を俯瞰することができ、「なにをすれば自信がつくのか」のイメージを掴むことができました。

今回は運良く支援者がいる状態でしたが、今後もきっと「未知なること」に挑戦する場面が何度も出てくるんだろうなと思っています。(本質的にあたらしいことにチャレンジすることが好きな性分なので、こんな不安な状態があったことも忘れて、また自分の興味の向くままに生きていくんだと思います笑)

そんな時には、あらためて下記を思い出してみたいと思います!

  1. 自分が積み上げた「経験」を俯瞰できている?

    • 実は「できる」こともたくさんあるし、「できないこと」が分かれば次にその経験を積もうというアクションにうつすことができるはず。

  2. 「解像度」を上げられている?

    • 分かっているつもりでも、実は解像度が低いまま進めていることがあるかも。視界がモヤモヤしていたら、恐れずに話を聞きにいく・記事や書籍で学ぶなど、まずはあらゆる方法で解像度を上げにいってみる。

  3. ひとつひとつの業務の繋がりを意識して、「手触り感」を感じられる状態を作れている?

    • 目の前の業務に追われてると、どんな価値を生めているかが分からなくなることがあるかも。繋がりを意識してそれぞれの業務に取り組むようにしてみる。

また、これは、自分として特別意識していた部分ではないのですが、チームメンバーから360°FBをもらった際に「コーチャブル」であることを評価してもらう機会がありました。

なぜそこまで伸びていけるか?でいくと、namiさんのコーチャビリティの能力に尽きるなと思っています。素直にFBを受け入れる→自分で解釈する→自分でそのままやってみるの一連の流れをできるからこそ、経験を血肉にしていけるのだと思います!(まじで強み)

素直であり、吸収力が高い
┗ 以前よりもわからないことに対して、インプットしたりFBを受けて、どんどん進んでいけるようになっていると感じます!結構難しいことですが、今後も続けて欲しいなと思います。

ありがたいことにFBをもらえる機会がたくさんあるからこそ、それを無駄にせずに自分の糧にしていくことを忘れずにいたいです。
コーチャビリティについては下記noteがとても参考になったので紹介させてください。

さいごに

正直まだまだなところばかりだけれど、振り返ってみると自分としてはなかなか成長を感じる1年だったんじゃないかなと思います。ひとまず今年の自分にはお疲れさまを言ってあげたいお気持ちです。

そしてあらためて、いつも手厚くサポートしてくれるチームメンバー、わたしの「分からない」に対して、根気よく向き合って一緒に採用をすすめてくれているエンジニア・デザイナーメンバー、熱量を持って一緒に働けているGaudiyのメンバーに感謝🙏

来年はまた今年とは違った景色が見えるんだろうな。
ドキドキもするけど、楽しみです!

個人的な振り返り要素が強くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!

同じように未経験キャリアについてお悩みがある方、採用担当の方、Gaudiyにちょっと興味のある方、どんな方でもwelcomeです。ぜひ気軽にお話ししましょう〜!


Gaudiy Advent Calendar 2024、明日はGaudiyに同じ日に入社した同期・renくんが担当です!滋賀在住だけど最近は笹塚オフィスでよく見かける。いつもご機嫌に働いているのが印象的で、見習いたいな〜と思っている。記事も楽しみです!


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