読書記録『今宵、嘘つきたちは影の幕をあげる』
今宵、嘘つきたちは影の幕をあげる / 紅玉いづき
この作品との出会い
光と合わせて購入しました。
光の感想記事は↓
感想
サーカスが深掘りされた作品。過去編です。
光はミステリ?という感じだったのですが、影はミステリらしく謎があり、ワクワクが大きかったです。
過去最高だったと光の記事で書きましたが、影はそれを超えてきました。上がったハードルの上をひょいっと超えていました。
やっぱり影でも私はチャペックが好きでした。ここでは初代チャペックです。どちらのチャペックも、サーカスを離れて穏やかに暮らすところが好きです。
心のなかった人形が、愛情深いのが良いですよね。カフカと幸せに暮らして欲しいです。
あとアンデルセンは何代目でも格好良いんだろうなぁ。色っぽくて芯のある女という感じで魅力的です。
主人公のサン=テグジュペリ。光の二人もそうでしたが、ブランコに賭ける強い思いと最後に愛を選んだところが良かったです。
そして何よりシェイクスピアですよ!
今回のワクワク感を強くしてくれました。好きなキャラクターの一人です。とても心優しい人で、最後の手紙は本当に心打たれました。彼女もファンに戻って、またサーカスを楽しんで欲しいです。