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興味のなかった仕事に就いて一ケ月半〜私に付いたラベル

続編です

相変わらず 何も考えずに働いている感じだ。
掃除、洗濯、食事の上下膳、コップ洗い…
私は、いや、ある意味ではめちゃくちゃ考えている、、今何するのか、いつするのが動きやすいか、どう組み立てるとスムーズか、、と。
考えてないというのは、感覚に委ねてる部分が大きいことと、おそらく私は作業にとても集中している。集中してると頭の中は何も無いというか、シンプルだ。私、傍から見るとどんな顔や姿勢や様子なんだろぅな〜?

私の存在が、スタッフさんの間でも馴染んで来て、特別視っぽい視線は感じない。直接の先輩は、今も都度「ありがとう」と言ってくれる。この言葉がけは非常にありがたい。
私は、「掃除の人」になっているからだ。

気付けば、私は「掃除の人」になっていた。
当たり前だ、掃除しに来てるんだから。
でも、「掃除の人」というラベルっぽい自覚はなかった。

先日、患者さんに大声で探すように「竹内さん!」と呼ばれた。私を名指しで患者さんが呼ぶなんてことはあまり無く、何だ何だ?と行くと…
トイレで粗相したおばあちゃんがいて、トイレがえらい汚れているからお願いします…という用件だった。その時私は自覚したのだ、あ、私、掃除の人なんだ。と。
ちょっと、寂しい気持ちになった。

だって私は「掃除の人」だ…なんで、寂しい気持ちになるの?
私自身が掃除という仕事を下に見ているのだろうか?
周りの人たちが掃除の仕事を下に見ているのだろうか?
両方だろうか?
少なくとも、私がそうなんだろうな…
トイレの掃除をお願いして来た患者さんは、全く下になんて見てなくて、フラットに、ただ純粋に頼んで来ただけであっても、私がそうならそうなる。
私こういうのよくあると思う。
無意識に被害妄想的に受け取ってしまうの。それでよく末の息子を困らせたわ。

そうだよ。
私は失礼なんだよ。
シングルマザーになった10年前、仕事を探す時、興味のある仕事から当たって行ったけど、どこも雇ってもらえなかったら、最悪掃除がある、掃除なら雇ってもらえる、と思ってた。
そんなふうに見てるからこそ、駅や商業施設で掃除をしている人を見ると、感謝の気持ちが湧いた…自分ができればやりたくない仕事だから。でも感謝があっても、下に見てた。
今も、それは残っていると思う。
だから、派遣でここを紹介された時、一度断った。

不思議だな。大切な仕事だってわかってるのに。社会的にそうじゃないですか?
掃除とかゴミ処理の仕事とか、下に見ていませんか?
汚いとかそういうことか…

立ち止まって考えれば、そういうことをやってくれる人こそ尊いですよね。
うーん🤔

今、掃除の仕事をしていて、
この病院の一番底辺を私が支えてるんだな…という感覚はあります。かと言って、掃除はしなくても、病院もどこも回ります。
家庭もそうでした…掃除はしなくても回るから後回しで、家は汚れていました。

でも思うのは、掃除をして綺麗になると、
みんな、少し気分も晴れやかになります。
それは、感じます。
掃除をしてる姿を見るだけで、患者さんは喜んでくれます。本当に綺麗になってるかどうかなんて関係なく。

「底辺」ですから、「下」ですわな。
でも「汚い」の「下」とは違います。
「汚い」の「下」はどうにかしたいですけど。
はっきり言ってどの仕事も上下なんてないけれど、「汚い」を扱う仕事は、どちらかにするなら「上」では?

「底辺」上等だ。
(この島の人たちは「上等」という言葉をよく使う…とても良い塩梅で)
底辺とは土台だろ?
土台が一番大事だろ。目立たない、ペラペラな土台であっても。無くても気付かないくらいな土台であっても!目立たないからこそ、その奥に神々しく輝いているのではないか?
あら、なんて誇り高い!(埃だけに)

たけどごめん、実は私は目立ちたがりやだ😂

まぁそれは置いといて、
たまには陰の中で輝くのも良いだろう✨
本当はそっちの方がカッコイイとは思ってる。

少し話は変わるけど、
最初は看護助手的な仕事も少しずつ手を出していた。患者さんの移動や体勢変え、薬を飲ますとか…でも、そういう勉強も経験もしてない私では危ないし、掃除を主にして長年放置して来た汚れを少しずつでいいから掃除して欲しいと改めてお達しがあった。疲れを感じた時には腰かけて包帯巻きをして自分を調節していたのもできなくなり、掃除一辺倒になった。
そうなってみると、看護助手は、ちょっとした気分転換や休憩になっていたんだと分かった…一日8時間毎回掃除ばかりでは、気分も体も辛くなって来た。
掃除以外の頼まれ事があれこれあった日は、楽だった。掃除は、一日8時間も連日やるもんじゃないなと思った。

そんな困った状況だけれども、自分の様子を感じながら、なんとか調子を取ってやっている。4連勤は辛いと伝える機会もあり、調整してくれた。

直の女性の先輩と相性が良いのが救いで、私は彼女とのやり取りで元気が出るし、彼女も「あんたの顔見るとホッとするわ」と言ってくれる。シフトの組み合わせで数日ぶりに会った時は「愛しいわぁ」と。以前には「あんた、ずっといてよ。気ぃ使う人もいるけど、あんたフレンドリーだからいいわ」と…派遣で3ヶ月毎に別の職場へ移動したいと思っている私には、心苦しいほど嬉しいことも言ってもらった。

事務の人に外で偶然会い、この少々悩ましい状況を話す機会があったことも大きかった。
やはり、話すだけで薄布一枚の曇りは剥がれるものだ。偶然は本当に偶然だったけど、偶然ではなかったと思うし、なんか、やっぱり、真摯に正直に自分に任せて生きていると、そういう流れを世界がちゃんと運んで来てくれるということを感じる。

私は今、我慢しているというよりは、自分で様子を見ながらどう付き合うか動きながら考えている、というふうだ。

今月末で一旦この職場との契約は終わる。また3ヶ月継続もできる。
「今月までで東京帰っちゃうの?」
(東京には帰りません笑)
「また戻って来てよ。永久就職して。誰か相手連れて来ないと、誰がいいかな」
(結婚のことを言ってるのかな?)
あまり話したことない看護師さんも、昨日こう言ってくれた。
へぇ、この人もそう思ってくれるんだ…心の中で呟いた。

「掃除の竹内です」
私は残りの一ヶ月、そうして堂々と陰で輝こうと思います。

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