見出し画像

東京オリンピック・パラリンピック開催を日本国民として考える。


東京オリンピックにおける海外からの観客の受け入れについて、困難であるという見方が強まっている。
今月中にも受け入れ可否の結論が出される見通しだという。

そして、「観客50%」「無観客」かの選択肢になるのであろう。

というか、、、。なぜ開催する方向でしか考えないのだろう。
「中止」というシナリオを想定することが許されない空気感が政府及び東京都、組織委員会からヒシヒシと感じる。
まるで、戦前の大本営発表のように「勝っている。」と言い続けなければいけない状態のようだ。

今月の文藝春秋で女子マラソンの有森さんと女子柔道の山口さんという2人のメダリストの対談が掲載されていた。

「オリンピックの観客は、お客さんではなくて主役なんです。主役を抜きにしてまでやる必要性があるんでしょうか?」

という有森さんの発言にハッとした。
こういうことを元オリンピック選手が発言することでより重みがある。

「復興五輪」などといわれてきたが、無観客ではどこでやろうが関係ないのではないだろうか。
1964年の東京オリンピックでは戦後復興から日本国民は熱狂し未来への希望の原動力になったことは間違いない。

巨大な放映権料収入のためならIOCは絶対に今年の東京オリンピックを開催させるであろう。
東京の猛暑の時期にやらざる得なかった理由を皆さんも忘れていないだろう。
IOCはアメリカの巨額な放映権収入のために、アメリカンフットボールやバスケットボール時期からずらして真夏の東京での開催を絶対に譲らなかったことを。

そして日本はどんなコロナリスクがあっても米国の利権のためにオリンピックを開催するハメになることは想像がつく。

4月前半に菅総理が訪米し、バイデン大統領と首脳会談を行うそうだ。

バイデン「ヘイ、ガースー!アメリカ国民はTVでのオリンピック観戦を楽しみにしているよ!放映権料もガッポリ入るしな、しっかり開催してくれよ。頼んだぞ!」

菅 (原稿読みながら) 「は、はい。。オリンピックはコロナに打ち勝った証としての大会にしたいと思っておるんですが、、、。私どもはG7の中でも一番遅い今年の2月からやっとワクチンを打ち始めたばかりでして、、つきましては、、、ワクチンの供給量をもう少し増やしていただけないでしょうか。。」

こんな感じの会話しか想像できないのが我が国の叩き上げの首相だ。

どうせリスクをかけてやるのであれば、無観客は絶対にやめていただきたい。

そして、今年のテニス全豪オープンのように徹底した管理体制のもとでの日本人観客のみ50%上限でやってもらいたい。

全豪オープン開催に当たっては、大会側が州政府と共に慎重に対策プランを検討。
来豪する選手ら関係者への厳しい検疫隔離が話題となった。その内容は主に次のような感じだ。

1.現地出発までの72時間以内にPCR検査をし、陰性を証明すること。
2.来豪する選手を含む関係者は、基本的に大会側が用意するチャーター便(1便につき75名に制限)にて来豪すること。
3.全来豪者は、到着後、直ちに14日間のホテル検疫隔離となる。
4.到着後の隔離期間中は、基本的に3日目と11日目に検査を実施。ただし、練習を必要とする選手と指名トレーナー1名は、隔離期間中、毎日検査を実施。
5.上記、練習に参加する2名は、陰性であれば隔離期間中であっても外出禁止は2日間のみとし、残りの期間中は、ホテルと練習場のみの行き来と5時間の練習時間が与えられる。
6.万が一、搭乗便に1人でも陽性者が出た場合は、同機に搭乗していた全員が14日間完全隔離となり、ホテルから一切の外出が禁じられる。
これらの条件をクリアできず、出発までの72時間以内のPCR検査で陽性となってしまったアンディ・マレー選手のように出場を断念せざるをえなくなったり、チャーター便搭乗者に陽性者がでたために、同じ便に搭乗していた錦織圭選手らを含む、47選手が外出禁止となり、練習ができなくなったりもした。
また、多くの選手から隔離ホテルでの生活に苦情が殺到し、ノバク・ジョコビッチ選手が隔離期間短縮を含む改善を要求したが、州政府及び大会側は「特別扱いはしない」と却下したことも話題となった。

ここまでしっかりしたガイドラインをしいても、大会規模が違いすぎてリスクヘッジできるか疑問である。

それは私だって仮に日本以外の国民であったら、サッカーや野球、陸上をTVでオリンピックを存分に楽しみたい。

しかし私は残念ながら開催地の東京近隣住民である。

世界各国のオリパラ参加選手人数だけでも約1万五千人である。
それに報道陣、スポンサー関係者が何万人と世界各国から入国するとなるとちょっと恐怖でしかない。

仮にワクチン接種が7月ギリギリに行き渡ったとしても、変異ウィルスの状況が今後どうなっていくのか予想がつかない。

やはりオリンピック開催は「令和のインパール作戦」ではないか。

「復興五輪」ではなく「滅亡五輪」になってしまう可能性だってありうる。

衆議院選挙はオリンピック後であり、私たち国民は大本営発表をただただ聞くだけしかできないのか。

政府、東京都、五輪組織委員会は開催する事における日本国民の不安など無視し、開催する方法論のみ模索している。
中止するための方策など全く考えていないのであろう。

太平洋戦争後に軍部や政治家が責任の所在を誰もがウヤムヤにしたように、五輪後の日本が変異型コロナによって無残な状態になっても誰も責任はとらないだろう。

同じアジアでも、韓国や香港のように民意をしめし、行動を起こせない日本人。

常に空気を読んでお上に忖度し、楽観的な想定でしかみずに、現実にあるリスクをみないようする日本人。

「失敗の本質」を愛読書にあげている小池百合子都知事。
本当に読んでいるとは思えない…。

みなさんは東京オリンピック開催のについてどのように思われていますか?

オリンピック開催の是非をnote内でも意見を聞いてみたい。



記事が面白いと思っていただけたら、サポートいただけると嬉しいです。 より良い記事を書くための励みになります!