JOC前サイレントスタンディング - 2021年2月11日(木祝)/東京都新宿区
2021年2月11日(木祝)、東京都新宿区で行なわれた『JOC前サイレントスタンディング』の記録
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(当時)による女性蔑視発言に抗議するサイレントスタンディングがJOC(公益財団法人日本オリンピック委員会)が入るビル前で行われた。2回目の緊急事態宣言が発出されていたが、差別を許さない人々が集まり抗議を行った。
事の発端は2月3日に行われたJOC臨時評議員会での女性蔑視発言だ。森喜朗氏はJOCの女性理事の割合を現在の20%から40%以上に増やす目標について私見を述べた際に「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」「時間も規制しないとなかなか終わらないと困る」「(私どもの組織委の女性は)みんなわきまえておられる」などの発言を行った。
翌日の2月4日、森喜朗氏は発言を撤回し謝罪したが辞任は否定した。この抗議が行われた2月11日の午前に森喜朗氏が関係者に辞任の意向を伝えるまでの間、大会ボランティア700人以上が辞退、聖火ランナー4人も辞退、苦情は5000件以上を数え、大会スポンサー企業への抗議も殺到した。
森発言への批判の声は止まることはなく、大会運営に関わる東京都の小池百合子知事やIOC(国際オリンピック委員会)、スポンサー企業からも批判が噴出した。
新宿区の最南端に位置する霞ヶ丘町、明治神宮外苑がその町域のほとんどを占めるこの町内に新国立競技場とJOCの入るビルは隣り合って位置している。五輪のモニュメントを背に、午後2時から2時間のサイレントスタンディングがソーシャルディスタンシングを保ちながら行われた。
このアクションが行われる前に森喜朗氏が会長を辞めるとの報道があったが、形だけの辞職には何の意味もない。怒りの表明は大事で、女性蔑視発言そのもの、容認した組織にも抗議は続く。
東京メトロ銀座線の外苑前駅から歩いて5分ほどの位置にあるJAPAN SPORT OLYMPIC SQUAREという立派なビルにJOCが入居している。
この建物の1・2階には、オリンピック・パラリンピックに関する展示をしている「日本オリンピックミュージアム」が入っていた。行ってみて初めてその存在を知った。
「森さんへ スポンサーが誠に遺憾だからではなく 国際社会が批判するからではなく 女性の尊厳を傷つけるからダメなのです」
森喜朗会長による女性蔑視発言を許さない!