【全文無料】Crossfaith NITROPOLIS@Spotify O-EAST 2023.09.22(Fri)
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この日、私の目の前には120%どころか200%のカオスが広がっていた。
午前1時。夜中だというのにフロアは熱気に包まれていた。この日の大目玉、Crossfaithを観るためだ。
照明が徐々に消え、あちこちから歓声が上がる。「Deus Ex Machina」と共にメンバーが順に登場し、最後にCrossfaith旗を携えたKoie(Vo.)が現れると期待度は最高潮に達した。
”遊ぼうぜ東京!!!” そう叫び「Catastrophe」のイントロがかかるや否や一斉にフロアに1つの輪ができ、観客は全員臨戦態勢と化す。開始1曲目からCrossfaithと観客が一丸となり、120%以上のカオスを生み出す準備を始めていた。
続く「Countdown To Hell」ではPaleduskからKaito(Vo.)が登場。ラストのブレイクダウンに繋がる"No! What I mean is you're better off dead!!"を歌い上げ、Crossfaithと共に観客を地獄へと導いた。
地獄に堕ちたと思ったのも束の間、Koieが不敵な笑みを浮かべながらゆっくりと指を回す。その合図で観客は生へと復活し、次曲「Jägerbomb」のために2つの大きなサークルピットを作り上げた。
前の曲で殺しにかかってるのにも関わらず、ここで養命酒とも呼ばれるJägerで繋げてくる粋なところも我々がCrossfaithにハマって抜け出せない理由の1つだ。
観客によって作られたどでかいサークルは、それまで熱気が立ち込めていたフロアに初めて涼風を生み出した。
”ようこそMother Fucker!!!!”
MCではKoieの雄叫びが響き、ステージに持ち込んでいた酒をグイ飲み。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに開催となったNITROPOLISへの想いを語った。
”今まで恵比寿リキッドルームでやっていて、今回初のO-EASTでの開催。そしてソールドアウト!身勝手にやってるライブに来てくれてほんまにありがとう”
Crossfaith彼ら自身がこのイベントに対する覚悟が強いように、4年間ライブで暴れることを自粛することとなった観客も同様にライブには並々ならぬ思い入れがある。特に好きなバンド主催であれば尚更だ。
その思いを汲み取ったかのように彼らはここで「Wildfire Remix」そして「Wildfire」を用意してくれた。電子音と共に、ここで今までの鬱憤を晴らしていけ!と言わんばかりにフロアを煽る。観客はそれに呼応し本日一番のシンガロングをO-EASTに響かせた。
このイベントにあの男がいる理由は何か?それはこのフロアを120%以上のカオスに持っていくためだ。”爆発する瞬間くるけどいいすか?This song is called Gimme fuckin' Danger!!!” Koieの咆哮と共にralphがステージに現れ、持ち味の低音で観客の心臓を震わせ、フロアを再び地獄へと染め上げた。
既に暴れ尽くしてヘロヘロの我らだが、Crossfaithは決して休ませることはしない。続けざまの「Endorphin」で観客のジャンプを誘い、そのままO-EASTを揺らせてから「Omen」へとスイッチした。この時文字通りO-EASTの床が上下に揺れており、そのまま崩壊するのではないかと感じたほどだ。
「Omen」ではTatsu(Dr.)のメインパートも挟み、視覚で魅せることも忘れない。最後のスリーカウントで再びフロアを揺らした後、”おい!飛ぶ最後のチャンスやぞ!!” と叫び、ラストの「Monolith」が始まった。
もう2曲続けて飛びまくってるのにそんな飛べるわけ…なんてことはあるはずがない。最大のパワーを込めて、フロアにいる観客も、後方で観ている観客も全員ひっくるめて足元を踏み鳴らし、ラスト1曲を全員で完成させた。
”まじやっばい”
”Crossfaith最強すぎるだろ”
横を過ぎ去っていく観客からそんな声を聞きながらステージを眺め余韻に浸っていると、最後に満開のいたずら笑顔で缶ビールを観客に振りまくKoieが現れ、フロアからは叫び声と笑いが溢れた。
<セットリスト>
1. Deus Ex Machina
2. Catastrophe
3. Countdown To Hell feat. KAITO from Paledusk
4. Jägerbomb
5. Wildfire Remix
6. Wildfire
7. Gimme Danger feat. ralph
8. Endorphin
9. Omen
10. Monolith
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