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Afterコロナに向けて どんな環境変化の中でも負けないキャリアをつくる
おはようございます。Namiです。
普段キャリアコンサルタントとして「人生100年時代のキャリアの生き方」をテーマに大学や高校でキャリアの授業を担当しています。
ちょうど、先日大学のキャリアセミナーのパネラーとして参加した際に、皆さんにとても興味をもっていただいたことを今日はお話したいと思います。
このコロナで先行きが不透明な状況の中、参考にいただけるポイントがいくつかあると思います。
何らかお役立て出来たらうれしいです。
「どんな環境変化の中でも、変化に負けないキャリアをつくる」
ちょうど33歳になったころ、当時は情報機器メーカーで仕事をしていました。本体およびグループ全体の大きな赤字状態から、事業大幅縮小の経営判断がなされ、私がいたグループ会社も事業整理、リストラの対象となりました。
要は自分がいる会社が突然なくなるということです。3000名くらいのそこそこ規模も大きな会社だったので、こんなこともあるのだなと驚くばかりでした。
当時、育休から復帰後数年が経過し、ようやく仕事と子育ての両立もできるようになり、名古屋に本社があるグループ会社で人材開発を担当していた私は本体の本社がある東京への転籍という辞令が下りました。
私が在籍していたグループ会社がなくなる以上、東京にいくか、会社都合による早期退職かの二者択一しなければならなかったのです。
東京にいくとなると、片道切符で東京から名古屋に戻ってくる保証はありません。家族や当時まだ幼かった子供の今後の生活のこともあります。
また、永続的にとなると東京へ拠点を移せないという家族の事情も当時はありました。
東京本社に行けば、自分のやりたい人事の仕事はできる。しかし、「やりたいこと」vs「家族の幸せ」とを考えたときに、生活拠点を永続的に東京へ移すことは今はベストではないと考え、早期退職の道を選択。
そして、新たな場所を探すというここからがこれまでの人生の中でも一番苦しく、大変な経験でした。
「人や組織が元気に、会社の大きな成長を支えたい。」という想いがこれまでの経験を通じてあり、
そのような仕事に生涯を通じて携わっていきたいと心に決めていました。
そのような自分の想いが実現でき、これまでの「人や組織の成長を支える」という経験が活かせる場所をいざ探して活動をしてみると、当時(2012年頃)はまだ今のような女性活躍という状況でもありませんでした。
キャリア採用の面接を受けにいった多くの会社からは「子供がいる女性を正社員で採用することはリスクが高いんだよね」「Namiさんは、お子さんいるけど大丈夫なの?」と面接で言われ、子どもがいることが理由で正社員で働くことに対して、受け止めていただけなかった状況。
何十社も受けましたが、とにかく落ち続けました。
仲介してくださった人材紹介会社からも「Namiさんが希望する仕事をチャレンジするのはもう難しいかもしれない」と。
「これから私はどうしようか?どうしたらよいのか?」
ついに行き詰まりました。
家族も支えていかなければならない。そう考えた時、自分のやりたいことを実現できる仕事に携わることはもう難しいのではないか、別の道を探すべきだと考えることもありました。もうだめかもと涙がとまらなく、悩む日が続きました。
周りからは「これまでの経験を活かして、起業をしてみたらどうか」という助言ももらいました。
自分の活動を通じて、社会に直接貢献していくことや「いつか自分で会社をつくりたい」と興味・関心を持っていたものの、当時人的ネットワークも少なく、経営知識もまったくない自分が起業をすることは時期早尚だと判断し、とどまることにしました。
このままでは諦めたくない。
困難な状況にあっても前向きに、自分自身を信じて、切り拓いていこうと決意。
「人を大切にする」という自分自身の価値観や想いとフィットする会社がないか片っ端から情報収集をしました。
さらに、自らのこれまでの経歴や相手の企業にとって自分を採用するメリット等資料に企画書として纏めていきました。
そして・・・
人材の募集がなかったにもかかわらず、いろいろな企業に自分から直接連絡をとり訪問し、覚悟と志を持ってプレゼンテーションをしに出かけていきました。
そんな中、ある会社に出会いました。
その会社も人事の募集はまったくなく、いきなり連絡してきた私に社内ではかなり驚かれたそうです(笑)
「募集はしてないので期待はさせられないけど、とりあえず話聞いてみましょうか」と会社から連絡を受け、運よく社長や経営層とお会いできることに。社長の前で「やりたいこと」をプレゼンしました。
そして、社長や経営陣からは「Namiさんがこれまで実現してきたことは、実はこの会社では今まさに課題となっている。一緒にうちの会社の未来を創っていかないか」と言ってもらえ、自分のやりたいこと・実現したいことと、会社の課題と実現したいことが合致し、入社が決まりました。
諦めなくて、本当に良かった。
決まったときは、家族みんなで大喜びしたのを今でも覚えています。
この経験から、どんな困難な状況であっても自分の信念や志、想いをもち続けること。
自ら切り拓いていくという勇気と行動で、どのようにも人生は創っていけるものだと学びました。
また不確定・不確実で、いかなる環境変化も起こりうる時代。
どんな環境変化が起こったとしても、変化に左右されず、揺るぎない自分を持つこと、また自分にしかできないことや自身の価値を高め続けていくことが大事だと実感しています。
これが、いまの自分の行動のベースにありますね。
その後、自分のやりたいことをさらに実現させるべく、大学院に入学し、MBAを取得するというチャレンジをしました。
自分がやりたいことを実現したいという想いに加えて、変化に負けない自分のキャリアをつくり、自分の価値を高めるためでもありました。
また大学院の話は別の機会に・・・。
梅雨でジメジメしてますが
笑顔で素敵な一日を。
Nami