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ワークライフハーモニーらしい、最近は。バランスじゃないんだって。
「最近はワークライフ"ハーモニー"らしいよ。知ってた?」
今日、お客さんに教えていただきました。
約10年前、私が社会に出る頃から『ワークライフバランス』という言葉はよく聞いてきましたが、『ワークライフハーモニー』は初めて聞きました…!
調べてみると2、3年前の記事も出てきたりしたので、最近と言ってもちょっと前からなのかしら。
以下は引用です。ワークライフハーモニーとは…?
ワークライフハーモニーとは、仕事以外の生活の部分をプライベートとして切り分けず、それぞれの要素を統合・調和させながら日々の生活を充実させるための考え方を指します。
この考え方は、2016年に米大手EC企業のAmazon社のCEOであるベソス氏が提唱してから世界中へ広まったとされています。
「仕事」と「プライベート」のそれぞれを別々のものとしてバランスを取ろうとするのではなく、すべて人生の一部分と認識する。
そして、相反するものとしてではなく、共に調和させながら自らの目標に対して前進し、幸福感を得られるよう心がけるという考え方です。
別に、言葉なんてバランスでもハーモニーでもどっちでも良いってのはありますけども。でも、ワークライフバランスという概念に引っ掛かりを感じていた私は、『切り分けてバランスを取る』より『調和させて良い感じに行こうぜ』という考えの方が頷けます。確かに"ハーモニー"の方がしっくり来る。ハーモニー派ざます。
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「バランス」の考えに感じた息苦しさ
『ワークライフバランス』という言葉も、本来は仕事もプライベートも充実させ、好循環を生みましょう!という意味を持つはず。けれど、仕事は仕事!プライベートはプライベート!と、きっちり分けるべきものとして、この「分ける」の部分にフォーカスされて語られることが増えていたような。
これは、『働き方改革 = 労働時間を短くすること!』と単純化されて広まったのと似ているようにも感じてます。本来は、働き方を柔軟にして生産性を高めることが目的のはずが、「とにかく残業削減!」のような方向に偏ってしまう。ワークライフバランスもまた、「仕事の時間とそれ以外をきっちり分ける」という考え方がメリハリを生む良さがある一方、言葉が一人歩きしているような印象もありました。
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仕事とプライベートの境界をしっかり持つことで、オンとオフを切り替えやすくなるワークライフバランスの価値観を否定する気は全くありません。ただ、本来そういう意味ではないかもしれないけれど「ハッキリ分けるべし!」というニュアンスを含んだ、バランスを取りましょうって空気に息苦しさを感じることも…。
趣味が仕事で、仕事が趣味、みたいなとこもある
趣味と仕事の境目が曖昧な人にとっては、この感覚に共感できる部分があるのではないでしょうか、と思いながら書いていますが。
好きなことをしているうちに、それが仕事につながることもあれば、逆に仕事で得た知識や経験がプライベートの楽しみに結びつくこともあります。そうした混じり合う感覚があると、「ここからが仕事、ここからがプライベート」ときっちり線引きすることが難しくなります。
「それは仕事として?趣味として?」と問われると、「どちらかを選ばなければいけないのですか?」と戸惑うことも。どちらなのか、自分でも明確には分からないし、そもそもどちらでも良いのではないか?と。実際のところ、仕事かプライベートかを明確にラベリングする必要はありません。ただ、たとえば会社の一員である場合、「定時」「時間外」「休日出勤」などの概念があり、その点ではルール上、一定の線引きをしなければならない側面もあります。
たとえば、
夜の方が静かで連絡も少ないため、制作に没頭しやすく今から作りたくなった!(21:00)
突然良いアイデアが浮かんだ、よし提案をまとめよう(日曜日)
みたいなこともあります。そのような場合、やりたくて勝手にやる分には自由と言われるかもしれないし、自分も仕事としてでなくても構わない。別に、報酬が発生しなくても良い。無報酬で良いわけではなく「働いた時間」で報酬を得ようと思わないってだけなのですが。
ただし、組織のルールがあれば、「時間や報酬を気にせず働く人がいる」という状況は、職場の秩序を乱すことに繋がるかもしれませんよね。
わざわざ自己発信しなくてもスピードやボリュームから絶対時間外で動いているとわかれば、こちらに押し付ける意図はなくても、周囲に「そうしなければならない(時間外も取り組むべき)」という空気を生み出してしまうかもしれない。そんな風に考えると、遠慮する。
仕事に繋がる内容だけど純粋に自分が興味を持って動きたくなったこと。仕事だけど、ある意味趣味のように楽しんで取り組んでいること。そういった「仕事と趣味が混じり合っている」フィールドの存在。そこにバランスを取るべき、仕事とプライベートを分けるべきという空気。少し大袈裟に言うと、普通に楽しみたいだけの気持ちを否定されるような感覚すらあった。
今はフリーランスで時間内・時間外といった概念がなくなったため、そのへんは特に気にする必要はありませんが。選んだというカッコいいものではなくて、もがいた結果この道しかないっぽいと行き着いたに過ぎないですが、結果として時間で報酬をもらう働き方をやめたのも、そんな葛藤からかもしれない。
それでも、休日にパソコンを触っていると、「そんなに無理しなくても」と言われることがあります。実際のところ、没頭しがちな性格でオンとオフ切り替えなければいけないと考えているので、最近はそうしたアドバイスには意識的に従ってパソコンを閉じるようにしとります。
ただ、「休日も夜も研鑽しなければいけない!!」と追い込まれてやっているわけではないので、「そんなに無理しなくても」という言葉には、
趣味のようなもので、別に苦痛を感じながらやっているわけではないけどなぁ〜〜
とちょっとだけ違和感を覚えるのも事実。
で、また、そのオンオフってのがね。何がオンで何がオフなのか?って考え出すと、さっきと全く同じような思考を繰り返す(笑)
オフの方が思考が柔軟でアイデアがまとまりやすく、それはつまり仕事に繋がる考えで、あれ?ゆーーーっくりスイッチがオンになってるぞ?みたいな。
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そこで、ハーモニーと来た
そんなモヤモヤに、今日知った『ワークライフハーモニー』という言葉がしっくり来る。はっきり分けてバランスを取るのではなく、調和なのだ。
これは私の解釈なので、ワークライフハーモニーという言葉がそいう概念を持つかは知りませんが、ハーモニーはバランスも包括すると思うのです。つまり、ハッキリ分ける!混ぜない!という調和の取り方もありだし、私のように境界が無い、趣味が仕事で仕事が趣味で…という調和もありだし。
分けて、両方とも充実させよう!ではなく、
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それぞれが心地よいハーモニーを。トータルでGoodなハーモニーならそれがGoodやん、って。(ルー大柴感)
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そういえば、私の親友は「私は海外旅行に好き勝手に飛び回るために、その自由と資金を手に入れるためだけに仕事してる。仕事で実現したいことは特にない。やるべきことやってるから文句言われたくない。」という考えの持ち主です。今は出産をして海外を飛び回ってこそいませんが、「仕事で成し遂げたいことなど1つも無い」とハッキリ言う潔さ、いつも笑ってしまう。
仕事人間である私とその友人が価値観の不一致を感じずに語り合えるのは、ある意味、"ハーモニー主義"なところが一致しているからなのかもしれないとも思いました(笑)
特に30代に突入してから、自分の選択で道を作る重要性をひしひしと感じています。どんな選択も自由だけれど、自分の選択した道ならば、そこに文句を言いながら過ごすのは、かなりイケていない。仕事に限らず、自分が良きパフォーマンスを出せる選択をし、調和をとりながら生きていく。
呼び名なんてどうでも良いと最初に書きましたが、「ワークライフハーモニー」結構好きかも。
ハーモニー、奏でていきましょう。
では今日もお疲れ様でした☕️