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「これで落ちなきゃあきらめろ!」万能クリーナーのコピー&デザインが好き

今年も残すところあと1ヶ月を切りましたね。大掃除に向けて、ホームセンターに調達に行ってきました。

わたし、「アビリティクリーン」というマルチクリーナーのパッケージのラベルにあるコピーが大好きなんですよ。前々から惚れていて今日初めて見たわけじゃないんですけど、ホームセンターで見かけて思い出したので、今日はアビリティクリーンのパッケージを見て思うことを語ります。

こちらの商品のこと▼


ラベルの中にある情報は以下。

・これで落ちなきゃあきらめろ!
・プロ仕様
・使用箇所のリスト(IH・ガスレンジ、フローリング…)
・QRコード



「これで落ちなきゃあきらめろ!」

まず、言うまでもなく一番に目に飛び込んでくるのがこのコピーですよね。いや〜良いですよね。良くないですか?すごく好きです。

闘う覚悟をしている心境とマッチするメッセージ

万能なクリーナーを探すシーンを想像してみてください。普段の掃除でサッと拭けば落ちるような軽い汚れではなく、どうしても落ちない頑固な汚れと格闘するぞ!って時ではないですかね。

簡単に済む掃除ならそもそも特別なクリーナーは必要ありません。頑固な汚れと対峙して無念な思いをした、闘った者たちがこのような製品を探しにくるはず。
そんな状況では、「簡単楽チン♪」のような甘い言葉は響きません。それよりも、ある意味挑発的とも言える「これで落ちなきゃ無理やぞ!?」というメッセージが、挑む覚悟を後押ししてくれるように感じられますね。

(簡単楽チンなわけなかろう…どれだけ苦労したと思てんねん)


言葉が支える品質と信頼感

「これで落ちなきゃあきらめろ!」と言い切る自信。その背景には、製品の効果や品質の高さがあるはずだ、と自然に思わせてくれます。この潔さが、「試してみたい」という気持ちを刺激し、商品への信頼感を高めています。

売り場で目にした時、そこまで深く考えることはないかもしれません。しかし、「ここまで言い切れるなら本当にすごいのかも」と、無意識のうちに期待感が膨らんいるはずです。

(そんな自信あるなら、さぞ、すごいんでしょうな…?)


やっぱり強いワード「プロ仕様」によるトドメ

そして、目を引くコピーを支える最後のひと押しが、「これで落ちなきゃあきらめろ!」の右下にサラッと記載された プロ仕様 の文字です。

「プロも使っている」という事実を匂わせるだけで、「効果が高いはず」「信頼できる」というイメージを自然に抱かせます。実際、何をもってプロ仕様なのか、その場合のアマチュア仕様とは何なのか、細かい成分や特性を知りませんが、やはりこの言葉が持つ説得力には抗えません。掃除のプロが使うようなクオリティなら、頑固な汚れとも闘えるのだろうと思わされます。
(製品サイトに行くと、詳細な成分や効果の解説もあって、知りたいと思えば情報はありました)

プロ仕様…。「プロ仕様の工具」「プロ仕様の調理器具」
私が単純な消費者だからでしょうか、この4文字ってやっぱインパクトありませんか(笑)

(プロも使うならすごいんだろうなぁ)

ラベルデザイン(情報設計)も良い

これで落ちなきゃあきらめろ!のコピーについて触れてきましたが、このラベル自体のデザインも良いなって思うんですよね。デザインというと、おしゃれ!とかっこいい!みたいな良さを想定される方もいらっしゃるかもしれませんが、私が良いなって思うのはどちらかといえば情報設計の部分です。

ラベルデザインの要素とボリュームを分解するとこんな感じ。

構成

まず大きく「これで落ちなきゃあきらめろ!」のコピー

コピーの右下に「プロ仕様」

その下には使用できる箇所がイラストと合わせてリストで並んでます。

IH・ガスレンジ、フード・換気扇、フローロング、ビニールクロス、浴槽・浴室、エリ・袖、ベランダ・外壁、トイレ・タンク、洗面台・蛇口、家電の外周り、靴・上履き

リストを見てみると、要するに "家庭内で汚れを落としたいと思える場所ならどこでも使える" ってことだと思うんですが、細かくイラストと合わせてリスト化されることで「私の目的に合う!」て直感的にわかって良いですよね。仮に、どこでも使えて万能!しか書いてないと、服とか靴は連想しないかも。

しかもわざわざ「靴・上履き」って書いてるあたりも良いです。大人が街ではく靴はそこまで気合い入れて磨かなきゃいけないほど汚れませんが、上履きは同じ靴でも汚れの度合いや頻度が違いますもんね。

このように具体的な使用シーンをリストアップされると「万能なクリーナー」が「私のためのクリーナー」として目の前にやってくる感覚があります。


だからアビリティクリーンのラベルが好き

あきらめろ!という一見挑発的なコピーに惹きつけられ期待感が膨らむところに「プロ仕様」という言葉で後押し。その下に続く使用シーンのリストは具体的で、私の課題を解決してくれるものだ!と思わせてくれる。綺麗な流れだな〜と思いまして。

私の仕事はパッケージデザインではなくてWebデザインですが、情報設計してビジュアルを作るという基本的な流れは同じですから、こういう素敵なデザインをみるとテンション上がります。

先日こんな記事も書きましたが、コピー、情報設計、デザインがカチッとハマってると良いですよね。


てことで、商品の効果に一切触れない、アビリティクリーン(のラベル)が好きなお話でした(笑)

今日もお疲れ様でした!!
※風邪気味で声がおじさんなので早く寝ます。

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