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夜空の上澄みを集めたような曲

夜空の上澄みを集めたような神々しい曲を聴きたい夜がある。

菅野よう子 "Blue feat. Maya"

菅野よう子さんの"Blue feat. Maya"だ。
HondaのCMで流れているあの曲だ。
元はカウボーイビバップの曲らしい。
オープニング曲のTank!のイメージが強いが、こちらも神々しさに満ち溢れている。
このBlueの出だしの歌声が聖歌のように美しく重なる部分が素敵だ。
そこからささやくような歌声に切り替わる。
出だしが教会の建物の中での歌なら、建物の裏で絞り出すようにつぶやいているような歌声。
そこから、駆け出し空へ羽ばたいていくようなサビ。
その周りを優しく包み込むような、美しい歌声たち。
そのまま天に召されてしまいそうだ。

最後は夢から引き戻されるように、元の静かな歌声に戻る。

Rin Oikawa - She said

菅野よう子さんの曲の中では、この曲が一番好きだ。
映画「下妻物語」の挿入歌。

こちらは雨の日だ。
海のそばかもしれない。

But then, she said, "Life is getting better now."
Just said, "Life is getting better now."
Told herself cause there's always someone to love.

Rin Oikawa "She said"

「人生はよくなってきている」と彼女は言った。
「愛する人がいるから」と自分に言い聞かせた。
ぐらいの意味だと思う。

In spite of the things she had let go
For the first time, she liked being herself

Rin Oikawa "She said"

そして最後は「手放してしまったものがあるにもかかわらず、彼女は自分自身でいることがはじめて好きになった。」で終わる。
愛する人を手放したけど、それでよかったんだという。
失恋の歌なのか、家族との別れの歌なのか。

少し湿度の高めの歌詞だけど、最後には雨が上がる気配がしていて。
雨上がりの夜空の澄んだ気配もしてくるような余韻がある。

この及川リンさんはQ;indiviとしても活動していて、いい曲がたくさんある。カバーアルバムが好きで。「羊毛とおはな」やQ;indiviを通勤や通学のおともにしていた。(たしかCDをビレバンで買ったり、TSUTAYAで借りたりしたのだけれど、今はどっちの店もなくなってしまった。)


CURTAIN CALL / haruka nakamura

haruka nakamuraさんのCURTAIN CALLという曲。
NHKのサグラダ・ファミリアの特集のBGMになっているのを聴いたのが出会いだ。特集の内容よりもこの曲の方が気になりすぎて、クレジットを見て急いで検索してフルで聴いた。
それからharuka nakamuraさんの曲を聴き漁った。
Heliosなど他にも素晴らしい曲はたくさんあって、今でも夜の眠る前のひと時に聞いている。

空の高い遠いところから降ってくるような歌声。
天井の高い教会のステンドグラスや装飾のようにきらびやかである。
それと同時に、ガウディが自然から学んだように、この曲も木漏れ日のような、あるいは夕焼けのようなさりげない美しさがある。オーロラのように夜空に波打っている気配もあって、目を閉じてこの曲を聴けばいろんな風景が立ち現れてくる。

ボーカルはuraraさんという方らしく。

「君のうた」という曲でも二人のコラボレーションを楽しむことができる。
自分の内側にある思い出や、それに付随する感情を震わせてくるようなメロディだ。

Celtic Woman - You Raise Me Up

 ある年齢以上の人たちはフィギュアスケートのイナバウアーが頭に思い浮かぶこの曲である。
 高音が美しく響く。レースのカーテンのように繊細なのだけれど、重なり合う歌声に力強さも感じる。
 落ち込んだ心に寄り添い、うつむいていた顔が自然と起き上がってくるようなやさしい強さがある。

ダニーボーイも好きなんだけど、このアイルランドの民謡のような曲調がとても心地よい。なつかしさは国境を超えるのかもしれない。


いろんな毒素に心が蝕まれて、眠る以外のことがしたい夜に、よく聞いている曲を集めてみた。
これで自分も、このページからいつでも聴きにいける。
夜風の上澄みで心をすすぎたくなったときに、よければどうぞ。


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