
面倒臭がりになったのはドアミラーか自分か
先日、
車のドアミラーが動かなくなった。
正確に言うと、
自動で動かなくなった。
今時の車では珍しくともなんともないが、
車のキーをロック状態にするとドアミラーが閉じ、
アンロック状態にすると開く。
その便利機能が突然使えなくなった。
ドアミラー自体はボタンを押せば開閉するので、
単に自動で動かなくなっただけ、
と言えばそれまでではある。
つまり、
降りる前にボタンでミラーを閉じて、
乗る際にボタンで開けばいいだけである。
しかし、
それまで自動開閉に慣れてしまっていると、
その簡単な動作ですら面倒に感じてしまう。
もうひとつ弊害もある。
車の鍵をかけたか確認が必要になってしまった。
ドアミラーが自動であれば、
ミラーが閉じているか見るだけで済んだ。
しかし、
自動でなくなった今は、
一度ドアに手をかけて、
閉まっているか確認する必要がある。
これもなかなか面倒である。
ドアミラーでこんなにもストレスを感じるとは。
いや、ちょっと待てよ。
ふと、
一つ前に乗っていた車を思い出した。
その車は型式が割と古く、
ドアミラーが自動でもなければ、
そもそもボタンで開閉できるタイプでもなく、
手動で動かす必要があった。
しかし、
その頃はそれを面倒に感じていなかった。
それが当たり前だったからである。
慣れって怖い。
ドアミラーめ、
面倒臭がりになりおって。
そう思っていたが、
面倒臭がりになっていたのは自分かもしれない。