突如、駆け込んできた秋
いや、寒っ。
起きて最初の感想がそれだった。
眠い、まだ寝たいよりも先に出てきた感情だ。
それもそのはずである。
スマホで気温を確認すると、
驚きの13℃。
そういえば最近はクーラーを使っていなかった。
天気が悪い日が続いていて、
なんとなく涼しくなったような気がしていた。
とはいえ朝方にここまで冷えるとは。
まだまだ半袖、タオルケットで寝ていたので、
危うく風邪でもひくところだった。
少し前まで猛暑日、真夏日。
テレビでも連日そんな内容ばかり。
今年は異常な暑さだったらしい。
でも今日の最高気温は24℃だと。
これはもう秋と言っていいのではなかろうか。
随分急にやって来てくれたもんだ。
てっきり今年は来てくれないもんだと思っていた。
いやいや。
冷静に考えてみよう。
今日は9月24日。
9月も終盤である。
普通であれば、
もう秋が来ていても何らおかしくない。
むしろ遅いくらいである。
やはり最近の暑さに感覚を麻痺させられている。
朝に肌寒さを覚えると秋だと感じるが、
同時に思い出す情景がある。
学生時代、
とある研究機関に研究材料を頂きにいったあの日。
あの日も朝が肌寒く、もう長袖を着ていた。
秋だなぁ、とぼんやり感じていたあの日。
特別でもなんでもない日だが、
秋が来るたびになぜか毎回思い出す。
ちゃんと今年も思い出すことができた。
これからも毎年秋が来て、
その度にあの日を思い出させてほしい。