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風よ吹くな、少しも寒いのは嫌だ
心がゾクゾクするような感覚。
心にまで冷たい風が吹き抜ける感覚。
寒くなってくると、そう感じることがある。
それは決して心地よいものではない。
むしろ不愉快、できることなら遭遇したくない感覚である。
別に何か失敗した訳ではないし、悪いことをした訳でもない。ただ唐突に。そう、唐突にそんな感覚が押し寄せてくるのだ。
幸いにも長時間に渡って残留するようなものでもない。少しすれば忘れてるくらいだ。だからあまり気にすることはない。単なる季節の変わり目のやつだ。
いわば風物詩のようなものである。
心に風が吹き込まないよう、しっかり服のボタンは閉めておこう。