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「上司へのもやもや」の減らし方

わたしの仕事は、会社のサービスや取り組みを伝える外向けオウンドメディアの執筆と編集です。インタビュイーは基本的に社員。
同じ会社とはいえ、知らない仕事内容や同僚がほとんどなので、毎回とてもおもしろい話を聞けます。インタビューから記事作成まで、大好きな仕事です。

今年の秋。職場の組織が変わり、上司も変わりました。
そのため、組織が変わってからは企画を出しても出しても、
「ぼんやりと通らない」
(明確にいいともダメとも言われないがそこから動かせない、上司の上司、さらにその上の上司…と責任の所在もあいまいなので、誰がOKすれば進められるのかがわからない)
状態がしばらく続きました。これはしんどい!

そんなある日。上司、そして上司のさらに上司の方と直接話せる機会をもらえたので、素直に
「今の状況ですと、現場メンバーは動きにくいと感じています」
と伝えました。

また、直属の上司からは記事を書くための関係者とのミーティング、インタビューなどにすべて同席させてほしい、と言われました。

わぁ…インタビューにも同席か…(心の声)。

何年、何人にインタビューをしてきても、いまだにどのインタビューも緊張します。でも「1対1なら大丈夫」と思えることも増えてきたところでした。

インタビューライターのいしかわゆきさんの「聞く習慣」を読んでわたしが一番膝を打ちまくったのが、

インタビューも日常会話も、うまくいくのは1対1で対話しているからなんです。

聞く習慣

「インタビューに同席する人数が増えれば増えるほど、インタビュアーだけでなく、インタビュー相手にも緊張が募る。少人数のほうが自己開示してもらえる

という部分でした。
本当にそれそれそれ!
もう、インタビュー業界の決まりごとにしてほしいくらいです…! 

とはいえ、上司から「同席させて」と言われたら断ることはできません。
でも、あきらかに自分の気が散るし(インタビューの)パフォーマンスに影響する…。

思い切って、
「わたしはとても緊張しやすくて、(そもそも他の人に同席されることが)すごくプレッシャーなので、現場同席ではなくZoomで音声のみつなぐ形にさせてください!」
と、自分のヘタレ(そして本当のこと)を伝えてリアル立ち会いは回避できました。
(「⚪︎⚪︎でもいいですか?」ではなく「⚪︎⚪︎にさせてください」でさらっと伝えてしまうのもコツだなと思いました)

堂々と明るくヘタレを伝えてみたら、予想外にうまくいきました。交渉のためにない知恵を振り絞るより、本心(例:インタビューに他の人が同席するのがプレッシャーになる)をサラッと言ってしまう方が、お互いしこりにならないですむような気がします。


ある程度の経験を経て立派な「年配」となったからこそ、仕事をする上で何かやりにくいことがあれば、できるだけ本人に直接伝えることを心がけています。
自分の中に「もやもや」をできるだけためないためにも、どんどん出して、どんどん捨てていきたい。


また、新しい上司と1対1で話すときは、
「まだ⚪︎⚪︎さんとお仕事をご一緒してから日が浅いので、いろいろお聞きしてもいいですか?」
と前置きをしてから、その上司がどんなマネジメントスタイルなのか、部下の動きについてどう感じているのかなどを聞くようにしています。

わたしが知りたいことへの答えは、絶対に本人しかわからないので、憶測でもやもやしていても解決しません。
直接聞いてみた結果、予想していた内容通りのこともありますが、なかには「ほーなるほど!」と、まったく思っていなかった角度からの答えがかえってくることも。
そのギャップが大きければ大きいほど、理解の階段を1段登れた! と感じるのでうれしくなります。

自分より上の立場の人に対して、
「あなたの考えを理解した上で一緒に動きたいので教えてください」
という姿勢で率直に聞いてみること、
「自分はこうしてもらえるともっと仕事がやりやすくなります」
と率直に伝えることで、「上司に感じるちょっとしたもやもや」をこまめに減らせるようになった気がします。

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