わたしは人間で青年愛妻家です。『読みたいことを、書けばいい』を読んで 2023.5.14
田中泰延様及び『読みたいことを、書けばいい。』に関わった皆様へ。
この度は、大変申し訳ございませんでした!
こ、こんな面白い本だとはつゆ知らず、本屋で平積みされているのを見る度に「胡散臭い本がまた1冊、ケッ」などと悪態をついてしまっていました。
わたしなぞが悪態をつこうが誰にも影響を及ぼしはしないのですが、それでもわたしは謝りたい。
そうしてから、わたしはこの本を語りたいのです。
この本で学んだことは大きく分けて3つある。
が。
その前に、冒頭が面白すぎるだろ。
もしかしたらわたしのようによくある文章術の本だとか自己啓発の本だとか思ってパラ読みすらしていない方に声を大にして言いたい。
とりあえず開いて2ページ目まで読んでみて。
したら、きっとあなたもわたしのように謝罪したくなるから。
これは絶対ネタバレしちゃいけないやつだからあれだけど、あぁ、わたしもその質問にイエスを選択できるような人間を目指したい!
よし、とりあえずわたしのような愚か者への忠告及び布教はこのくらいでいいだろう。
この本は何かを書く人だけでなく、何かを公共に発信している人は読んでおいて損のない本である。
そもそも読み物として面白いしね。
そんな中でもわたしが学びになった1つ目は【わたしはライター(随筆家?)には向いてない】ということである。
これは古賀史健さんの『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』を読んだ時にもうすうす感じてたことだけど、ライターと呼ばれる人は調べる、取材することのウェイトがかなり高い。
わたしはとてつもなく怠惰な人間であるが故、好奇心が向かないものを調べるのは無理だ。
ちなみに今、わたしの好奇心はセックスレスに向いており小難しい研究の本みたいなものを読んでいる。(読み終えたら何かしらここに書くつもり)
そもそも書くことを仕事にしたいと思っていたことすら、なんだか烏滸がましい。
まぁ、そんな欲がまるでないと言えばウソにはなるがそのために頑張るというのはなしだとはっきりわかった。
何かを書くことを楽しいと思えているうちはカテゴリーにこだわらず自分のために書いていく決意ができた。
うん、ライターはあれだったけど、歩道橋で詩集売る人はどうだろうか。
試してみる価値はあるかもしれん。
学びの2つ目は【本を読むことは、なにかのためにすることではない】ということ。
思えばわたしはなにかのために本を読むことが多くなっていた。
いい小説を書くために古典やら物書きの小説論を読んだり、物語をうまく語れるようになるために脚本術の本を読んだり、自己を探求するために哲学やら心理学の本を読んだり。
おいおい、なんかのためばっかりやないか。
そもそも読書にハマったきっかけはなんだった?
電車通勤で寝てる人やゲームしてる人、音楽を聴いている人ばっかり(スマホ普及以前)の中で本でも読んでたらかっこええんちゃうか?という真っ当な動機やったやないか!
そういうイケてるときの自分を思い出すことができたのでした。
そもそも、読書ってワクワクするもんなんだよね。
『読みたいことを、書けばいい。』はそんなワクワクも思い出させてくれた。
最近でいうと『クリエイティブの授業』もそういう本だったかもしれない。
心のままに気になった本を手に取ってみよう。
そして3つ目の学び。
正直、これが一番グッときた。
【46歳で青年失業家を名乗る】。
まじか。
その理由がテレビで43歳のサイバーエージェントの藤田晋社長が青年実業家と紹介されてたから3歳くらい誤差範囲内だろうと自分も名乗ったということ。
面白すぎる。
そもそもそういう発想に至るのがすごいのよ。
ボーっと生きてたらそんな面白い発想、できんもんね。
それを見習って、わたしも青年○○家と名乗りたいと思ったのだが実業も失業もしてないので、○○がない。
しばし熟考し、青年愛妻家とすることにした。
なんのこっちゃわからんが、まぁ誤差範囲内だろう。
とにかく、自分のことをおっさんなどと卑下することはやめて50歳までは青年という意識で生きていこうと思う。
これはとてつもない学びかつ人生がパッと明るくなる意識改革なのでアラフォーの方はぜひとも取り入れていただいて、皆で青年の年齢制限を底上げ、ゆくゆくは撤廃運動をしていきましょう。
あー、なんかここ最近で1番楽しく書けた気がする。
来週あたり読み返したら新鮮な気持ちで笑えそう。
読みたいことを、書けばいい。
自分のためにね。
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