蒼天航路の名言⑤言葉はセンスか?
『蒼天航路』における「官渡の戦い」の描写って、まさにネオ三国志感があって好きです。
言葉というものは
学べるようでいて
ない者には永遠に身につかぬのだ
(第13巻 ・その一四六話「美しき誹謗」より)
有名な陳琳の宣戦布告シーン。とんでもない誹謗中傷に曹操はぶちギレると見せかけて、陳琳の文章を高く評価しましたとさ。
学びを生業とする人間としては、「言葉はセンス」みたいに言われるとしんどいのですが、否めないところもあるなぁと。「本人は気づいていないんだけど、どう読んでもおかしい」みたいなことはよくあります。学びでケアしきれないところは絶対にあると思う。
一方で「自国語の学び&教育なんて誰にでもできる」という言説へのアンチテーゼだと思えば、胸がすく気もします。しないか。