避けるのが上手くなっただけ
この一年を振り返って思うのは、完治した訳ではなく、発作が起きそうな事から避けるのが上手くなっただけのように思う。
説明が上手くできるか不安ですが、「事故などにあって大けがを負ってしまったけれど、なんとかリハビリをすることで少しずつ日常生活を送れるようになった」という状態に近い気がします。(もしも私の認識や知識が不足していて、この表現が不快に感じさせてしまっていたら、本当に申し訳ありません。)
適応障害になり、パニック発作や双極性障害Ⅱ型のような症状が出てしまってから、色々な治療をし、家の中だけの生活から少しずつ生活範囲を広げていき、できる限り心に負担がかからない生き方を模索して、今に至ります。
でも、今回のワクチン接種のようなイレギュラーな事があったりすると、非常に負荷がかかってしまい、心が痛みだし、発作が起きたりもします。結局病気になる前には戻れないと感じます。
仕方がないのです。病気になったことによって、今まで知らなかった世界を見てしまったので、もう、元の生活には戻れません。それほど、心の病は大変やっかいなものです。
なので、まだ病気になっていないけれど、日々が辛いと感じている方は、何が何でも逃げてほしい。こうなってはいけない。知らなくていいんです。こんな辛い世界。見なくて良いものがたくさんあります。逃げて良いんです。
で、今現在辛い方にとっては、元の生活に戻れないというワードは苦しくなってしまったと思います。ごめんなさい。でも、元の生活に戻れないけれど、別にもう一生幸せになれない訳ではありません。
大丈夫です。ちゃんと避ければ、普通に暮らせます。避けるのも結構大変ですが、段々と自分の得意な事が分かってきますし、大丈夫な場面が増えてきます。世界はとても広く、今はバーチャルの世界は広がっているので、前と同じ場所で生きる必要などありません。
私もnoteという場所に出会え、こうして文章を書くという世界を知り、発信することで心のバランスを保っています。こういう生き方もあります。コツは「自分には無理だ。」と思わないことです。「とりあえずやってみよう」は魔法の呪文になります。そうすると、世界は急加速して広がっていきます。
苦しい日々の時間の流れは非常に遅く感じ、時計の針が動いていない錯覚に陥ります。でも、朝起きてベッドメイクをちゃんとしたとか、三食ご飯を食べたとか、10分ウォーキングをしたとか、一個でも何か達成すると、時計の針が少しずつ動き始めます。きっと、大丈夫です。