『紫式部の一人娘』読書レビュー漫画
最初はイラスト集にしようと思っていたのですが、漫画の方が描くのがたのしそうだったので、お目汚し失礼致します。
『紫式部の一人娘』の感想漫画
今回紹介させていただいた阿岐有任先生の『紫式部の一人娘』(文芸社文庫)は、タイトル通り、現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』の主人公紫式部と藤原宣孝との娘賢子を中心に、展開します。
登場人物が古典のような話し方をするので、最初は戸惑うかもしれませんが、コミカルな語りに引っ張られて楽しめるので、漫画は誇張もありますが、おもしろい作品です。
漢籍や和歌や史料など、たくさんとり入れられているところもすごいところ。舌を巻くばかりです。
漫画に描ききれませんでしたが、嫄子のことも気になっています。元子の言葉で何かに目覚めた彼女は何を考えて最期を迎えたのか。
中世に比べたら、平安時代は女性の発言力が強い時代でしたが、後ろ盾や権威あってこそです。好きに恋愛して、幸せになるのは、身分が高くなるほど、大変だったのではないでしょうか。
おまけの描き下ろし
『隆家卿のさがな姫』の時は、藤原定頼はへたれなちょい役でしたが、今回はイケメン登場で嬉しかったです。
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ちなみに賢子の育てた皇子がこの後冷泉天皇です。さすが、風流を解する教養豊かなお方だったようですね。
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