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大河ドラマ『光る君へ』(30)「つながる言の葉」の感想ー枕草子の行成もみたかったー

『枕草子』の力

劇中で藤原行成が他人事のように『枕草子』の話をするので、描いてしまいました。


元ネタは以下の通り。
参考:池田亀鑑校訂『枕草子』岩波文庫2017第74刷

①133段 頭の弁のもとより

②49段 職の御曹司の西面の

③136段 頭の弁の、職にまゐり給ひて

④49段 職の御曹司の西面の

斉信も道長も、そして行成も、枕草子にかなり登場しているのに、あまり触れなくて、ちょっと寂しかったです。

定子や清少納言との交流をあのように描かれて、みなに読まれて、ただ、一条天皇の心が彰子に向かないことばかりが問題ではなかったでしょうに。

あの無感情な彰子の手元に、とてもおもしろい物語があり、一条天皇の気を引けたとしても、彰子自身も一条天皇に歩み寄ろうという気持ちがおきなければ、きっと何も変わらないでしょう。

「生け贄」効果もまだ見えず、ひどい旱魃も起きました。
まひろはどう役に立つのか。

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