【♯読書感想文】(2)瀬尾まいこさんの「戸村飯店 青春100連発」を読んだ話
お疲れ様です。奈久良じゅんです。
本日は、久しぶりの読書感想文です。
ご興味がありましたら、お付き合い頂けると幸いです。
<本日の図書>
文春文庫 瀬尾まいこさん 「戸村飯店 青春100連発」
<あらすじ>
<購入したきっかけ>
2024年8月12日に投稿した、「はじめてライブハウスに行った話」でも触れていますが、偶然立ち寄った書店で表紙の装丁に惹かれて購入しました。
<坪田譲治文学賞とは>
私は今回「戸村飯店 青春100連発」を手に取って、初めて坪田譲治文学賞を知りました。この作品は第24回・平成20年に受賞されています。
<感想>
大阪で中華料理店を営む両親のもとに生まれた「戸村兄弟」の、それぞれのお話です。兄弟の物語が交互に進む展開が個人的に面白かったです。
下記に、読書中に感じたことをまとめました。
(1)兄・ヘイスケが、専門学校の講師である岸川先生と付き合うことになった場面で、「どこにそんな話あった? 急すぎんか?」と思いました。
もしかしたら、どこかに描写があったかもしれませんが、私は気づきませんでした。お気付きの方がいましたら、教えていただけると嬉しいです。
(2)弟・コウスケが、野球部最後の試合が初戦敗退だったことに対して、「三年間じっくり積み重ねてきたものでも、一瞬にしてさっさと終わってしまうのだ」と振り返っていたことに私も共感しました。
私は高校時代、弓道部に所属していたのですが、県大会止まりで良い成績が残せず、緊張しすぎて昇段試験に何回も落ちた事を思い出しました。
(3)弟・コウスケが合唱祭という高校の行事で、「大地讃頌(だいちさんしょう)」という曲の指揮をすることになり、伴奏担当の北島君との交流が増えていく描写が「青春」だなと感じました。
私は合唱に縁がない人生を過ごしてきたので、「大地讃頌」がどのような曲かわからずYouTubeで検索しました。岡崎混成合唱団さんが投稿された動画を拝見して、教会などで歌われていそうな曲だなと思いました。
(合唱未経験者が初めて聞いた曲に対する感想のため、大地讃頌について造詣が深い方がいましたら、解釈違いなどはご容赦いただけると幸いです。)
(4)関西特有の会話のテンポ・掛け合いなどが懐かしくて、地元を思い出してページをめくる手が止まりませんでした。
(5)もうひとつ、表紙があったことに読み終わってから気づきましたが、どちらも楽しめて個人的には嬉しかったです。
<最後に>
最初はなかなか読み進められなかったのですが、物語が進行していくにつれて、一気に読んでしまいました。瀬尾まいこさんの著作は今回はじめて拝読したので、別の作品も読みたいと思いました。
本日も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。