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平日を少しだけ長くする魔法

この間、いつぶりか思い出せないくらいひさびさに“華金”をした。(カレンダーを振り返ると、3ヶ月半ぶりだった)

よく考えたらカレンダーに入っていない華金もある。会社の人と残業後に飲むやつ。

ただ、友だちと予定を合わせて行く華金は3ヶ月ぶり。毎週のように友だちとの予定を入れていた時期もある私にとって、3ヶ月半ぶりというのは結構久しぶりだ。


毎日1〜3時間くらい残業して、家ではスマホをダラダラと見て、寝るだけだったこの数ヶ月間。

会社と家の往復しかない日々に、嫌気が差し始めていた。

定時後10分という早さでオフィスを出たのはいつぶりだろう。

そんなことを考えながら、銀座から新橋まで20分ほど雨の道を歩く。

19:30の待ち合わせに間に合ったのは私だけ。立ち飲み屋で1人立ち尽くしながら待っていると、ひとりふたりと、残業を終えた友達が集まった。

1軒目は時間制限がなかったので、19:30〜22:00くらいまで居座ってたっぷり食べた。友人に「頼みすぎ!」と指摘されたけど、お会計は意外にもお財布に優しかった。

「2軒目は軽めにしよう」といいながら外に出る。新橋の駅前まで行ったけど、華金の夜はどこも混んでいて。涼しかったから公園に行こうという話になり、日比谷公園に向かった。

大学生の時から、飲みの後に公園で涼むのがこのメンバーでの楽しみ方。

公園の近くにコンビニもなく、結局何も飲み食いせずに公園で駄弁るだけだった。それで十分だった。

気づいたら終電ギリギリになって、小走りで駅に向かう羽目に。

なんとか終電に乗り込んで、解散。この時点で23:30を過ぎている。

終電の乗り換えにもギリギリ成功し、パートナーの家に着いたのが午前1時。酔い覚ましに味噌汁を飲んだり、深夜のテレビを観たりとダラダラしていたら、寝る準備ができた時にはもう夜中の3時だった。

今日はいつもより長いなあ。たのしいなあ。

なんて思ったけど、いつもより3時間くらい長く起きているからだった。当たり前だった。

だけど平日でも、友達と4時間くらい一緒にいられる。自分がさっきまで働いていたことを忘れるくらい、友達との楽しい時間に没頭できていた。1日がふたつになったみたいだった。

仕事して寝るだけの日々も、体力温存になるかもしれないけれど。
金曜日の夜は早く寝たほうが土曜の朝早起きできて充実するかもしれないけど。(私の場合は早寝したところで早起きできないけど…)

だけど土日だけ楽しくて、平日は仕事だけで終わってしまうのもやっぱりさみしい。

平日に仕事以外のことをするのもいいなと思えた。
白黒の毎日が少し色づくように、平日に少しの明かりが灯された。

平日のこと、嫌いにならないように。
たまにはこうやって平日の夜を彩っていけたらいいな。

金曜日の夜に夜更かしする人たちは、今日が終わってしまうのがさみしかったからなんだね、と気づいた華金。

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