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34ri
好奇心と勇気
前に聞いたことがある。
猫のフンが高級なコーヒー豆になると。
2007年に公開された洋画に「最高の人生の見つけ方」にもコピ・ルワックというコーヒーが出てくるけれど、このルワックコーヒーこそ、猫のフンのコーヒー。
世界一希少で高価なコーヒー。
製造過程は独特で、熟したコーヒー豆を、ジャコウネコが食べて体内で発酵され、糞となり出て来たコーヒー豆を現地の人が人間が丁寧に収穫し、世のお金持ちや、コーヒー好きの元に運ばれる。

一杯1500円だった
気になって少し調べてみたら、香りはチョコレートとバニラを足したような甘い香りがひろがって、味も酸味が少なくスッキリした味わいなんだそう。
世界一高級なコーヒーの名に恥じない、芳醇な味わいが口いっぱい広がって、いつまでも残るらしい。
最初にこのルワック・コーヒーを飲もうとしたのは誰なんだろう。
まさか最初は、「猫のフンから出て来たコーヒー豆が美味しい!」なんて、誰も夢には思わなかったはずだ。
もしかしたら、初めて飲もうとした人は、周りから「変なこと言ってる」「頭がおかしい」と呆れられたかもしれない。
それでも勇気をだして、自分を信じてそのコーヒーを飲んだ。
結果、やっぱり美味しくて、皆んながそれを認めた。
尽きない好奇心と、実際に行動する勇気さえあれば、世界の常識なんて容易く変わってしまう。
そうだとすれば、常識というものは、なんとも危ういバランスの上に成り立ってる、ただの思い込みなのかもしれない。
そんなことを思った今日の昼下がり。