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ひとり起業|なぜ安売りは失敗するのか…?
ひとり起業家はビジネスの性質上、薄利多売のスタイルでは続けられません。そのため、必然的に30万、50万、100万などの講座型ビジネスが主軸になるケースが多いです。(もちろんステージに合わせて100万以上も講座もあります…!)
今回のnoteは、ひとり起業家はなぜ安売りすると失敗するのかについて解説していきます。
そもそも少人数しか対応できない
そもそもひとりビジネスでは、少人数のお客様(クライアントさん)しか対応できません。
人数が増えれば増えるほど、現場対応(お客様対応)ばかりにどんどん時間が割かれてしまい、忙しくなってしまいます。
忙しいことは良いことでは…?と感じるかもしれませんが、ひとりビジネスでは正直デメリットの方が大きいです。
なぜなら、経営者はそもそも現場対応よりも、全体を俯瞰してみつめて、問題点を洗い出し、改善策を考えるという重要な仕事があるからです。
先を見据えて先手を打つことで、後々起こりそうなトラブルを避けたり、需要減少に備えて新しいビジネスの準備などをする必要があるんですね。
ですがひとり起業家の場合、現場対応も経営も、最初のうちはどちらも自分一人の力でやるケースがほとんど。(売上がつくれるようになれば少数チームを作れます)
なので、なかなか経営についてクリエイティブに考える時間を割けなくなり、悪循環に陥りやすくなるんですよね…。
つまり、最初から少人数しか対応しないという方針であれば、このような問題を避けられるようになります…!
今ビジネスの戦略を組み立てている方は、ぜひ少人数でマネタイズする前提で考えてみてくださいね。
ちなみに少人数とは具体的にどれくらいなのか。については、こちらのnoteで解説しているのでご参照ください↓
結果的にお客様に迷惑をかけてしまう
薄利多売は、人員とリソースが豊富な大手企業の戦略です。
もし僕らのようなひとり起業家が、薄利多売の安売り戦略をする場合、自分一人だけでたくさんのお客様対応を強いられてしまいます。
お問い合わせ、メール返信、クレーム対応、決済や手続きのような事務的な処理、などなど。とてもじゃないですけど、一人だけでは対応しきれません。
仮に一人で対応できたとしても、肝心の商品つくりや経営に時間を割けなくなってしまいます。
結果的にお客様に迷惑をかけてしまうことになるので、そうなると元も子もないですよね…。
僕たちひとり起業家は、限られた少人数のお客様の満足度を追求する方が、最終的なブランドロイヤリティを高められます。
値段がちょっと高くてもスターバックスに行ってしまうのは、空間の雰囲気やスタッフさんの対応、また商品のクオリティが素晴らしいからですよね…!
一人ひとりにかける時間が増えて、空間や商品クオリティをUPさせると、もちろん値段も上がります。そのぶん目の前のお客様に対して、丁寧で質の高い対応ができるようになるので、自然と満足度も高くなるものです。
またひとりビジネスでは、お客様一人ひとりと真剣に向き合うため、カスタマイズ性の高さも求められる場面が多くなります。
提供する側のメンタルに”ゆとり”があれば、その場に合わせて臨機応変な対応もできて、常識に囚われないクリエイティブな発想も生まれやすくなるものです。
安売り戦略では、こういった冷静でハイクオリティな対応は難しくなってきます。結果的にお客様に迷惑をかけてしまうことになるので、ぜひ注意してください。
質の悪いお客様が集まってしまう
これは本当にあるある話なのですが、安売りをすればするほど、お客様の質は下がります。(根拠は無いですが、僕やクライアントさん、起業家仲間も全員経験している満場一致の事象です。)
具体的には、クレーマーが増えたり、何かしらケチをつける人が集まってきたり、常識やモラルが…。みたいな人たちです。
ノウハウクレクレ君とか、うまくいかないことを人のせいにしちゃう他責思考の方々ですね…^^;
また、お金を払わないという方も、当たり前のように出てきます。嘘のような本当の話です。
コンビニ買ったアイスクリームを一口かじって、不味いから返金してくださいと言っているような…。そんな酷い話です…。
実際に僕も、分割決済で受付をして、サービスを提供したあとに音信不通になるということが何度かありました。
こういった方が集まらないようにするためには、いくつか対策する方法がありますが、その一つが値段設定です。
30万以上の高単価商品の場合、このようなモラルのないお客様の数はグッと減ります。(0では無いですが…)
確かに、お客様は低価格の方が喜んでもらえる。という考え方も理解できます。
実際にお客様側からも、参加費がもっと安かったら良かったのに…。と言われることもあるでしょう。
仮にここで安売りすることで、その瞬間は喜んでくれるかもしれません。
ですが、先ほどもお伝えしたように、長期的な視点で考えるとお客様の満足度は下がりますし、結果的に迷惑をかけてしまいます。
安売りすればするほど、常識を疑うような人たちが集まりやすくなるということは、ぜひ頭の片隅に入れておいてくださいね。
自分のパフォーマンスが落ちてしまう
安売りすることはお客様だけではなく、自分のパフォーマンスも落ちてしまいます。
簡単に言うと、「甘え」が出るからです。
安いから、これくらいの対応で良いよね。
安いから、これくらいで文句言われないよね。
安いから、商品のレベルもこんなもんでしょ。
安いから、これ以上は対応しませんよ。
このように、僕たちは値段以上のパフォーマンスをすることに対して、なんだか損をした気分になります。
そうなると、自分の成長意欲や、ビジネスの向上心も削がれてしまい、それに比例してパフォーマンスも落ちてしまうんですよね…。
もちろん、0から実績を積む段階では、無料もしくは低価格でサービスを提供するところから始めます。
このときは、実績を積むという明確な動機づけがあるので人一倍頑張れるものです。
ですが、いつまでも値段を上げずに安売りを続けてしまうと、勝手に自分で「これくらいでOK」という線引をしちゃうんですよね…。
自分で自分の成長にブレーキをかけることになり、少しづつ情熱も失われていきます。こうなってしまうと、誰にもメリットはありません…。
このように安売り思考は、お客様だけでなく自分の価値も落とすことになるので、ぜひ注意しておいてください。
適正な価格でお届けしよう…!
価格設定はとても難しいです。
僕もクライアントさんの相談を受けるときは、すごく悩みます。
売る側が自信を持って提供できる価格にするだけでなく、お客様が適正だと感じられる価格にする必要もあるからです。
価格を決めたら決めたで、なぜこの価格にしたのか…?というコピーライティングも考える必要もあります。(→LPとか面談のときに納得できる説明が必要なので)
このように価格設定はとても難しいですけど、これがビジネスの醍醐味でもあります^^
ちなみにコピーライティングとは、相手を納得させるテクニックと、それっぽい実績があれば、1時間で1000万という高額なフィーをもらうこともできちゃうような世界です。
とはいえ、僕も高単価なビジネスモデルを推奨していますが、あまりにも高額過ぎるのはどうかな…?と感じるときがあります。
もちろん、お客様にとって価値があると感じられたらOKですが、僕はお客様に対して他にも投資できるくらいの余白は残してあげておきたい派です。
でも安くし過ぎたら、絶対に投資額を回収してやる…!という、お客様のモチベーションを削いじゃう可能性だってあります…。
そのときのお客様のステージに合わせつつ、でもモチベーションが下がらないような適正価格を、僕たちはいつも見極めていきたいですね…!
今回のnoteが少しでも参考になれば幸いです^^
好奇心と品格のある
ひとり起業家にMy Brandを
それでは今日はこの辺で…!Ciao