生命保険の見直しで老後資金捻出
生命保険に“普通”はない!
何のために加入するのでしょう?
※(公財)生命保険文化センターHPより
まず医療保険では?
医療保険を考えるとき、入院したらいくら保険金が出ます。手術したらいくら保険金が出ます。先進医療費が出ます。その保証に対して月々いくら保険料の支払いって事で加入を考えますよね、どのような保険が良いのでしょう?
医療保険に入る目的を考えてみましょう。
入院や手術の時にかかる医療費の“穴埋め”がその目的の一つですが、
入院期間も固定給のある公務員や会社員
入院期間に収入が途絶える仕事
この二例が同じでしょうか?
この違いだけでも
固定収入のある人は医療費の不足分を埋める。
自営業(すべてではない)の人は入院等で休んでいる間の売り上げも埋める
となりませんか?
他にも年齢やらの条件の違いで人によって違うのです。ここでは“平均”とか“普通”という単語は当てはまりません。自分のライフスタイルや環境に併せて加入している保険がそれに合っているのか考えてください。
もちろんライフスタイルが変わった場合(転職や起業、結婚、離婚etc)も必ず見直しを考えてください。
※がんは社会保険内で対応できない高額な診療が必要な場合があります。そこは保険で対応する必要性が出てくる場合があります。入院が収入減につながる自営業や罹患する確率の高いミドル以上の人はがん保険はかけておいた方が良いですが診断給付金タイプが良いでしょう。
社会保険で支払われるものを理解する。
この医療保険と生命保険(死亡保険)は社会保険の健康保険と遺族年金の不足分と考える必要があります。
ここにわかりやすい解説があります。⬇️
※出典 保険の教科書HP
生命保険では?
生命保険も様々な種類がありますが、誰のためにいくら用意するのかは考える必要があります。
これも加入時とライフスタイルが変わる場合、見直す必要があります。加入時は奥さんがいて子供がいてその子供の教育費がかかるので万一の際にと思っていても子供が卒業し職を得て働いていても同じでしょうか?
現実は3組に1組と言われるほどではないですが夫婦が離婚する場合もあります。
※離婚率は資料によって違います(厚生労働省資料)では、、
このように必ず転機の際に見直しは必要です。
保険はインフレに弱い
保険は保険金が定められる。
医療保険は入院したら入院1日当たり5,000円とか死亡保険なら死亡したら3,000万円などと支払事由が発生した場合の保険金の支払金額があらかじめ定められています。
それは支払い時期の価値ではない。
モノの値段が変化していると保険金の効果が変わってしまいます。
これまで日本は約30年間、給料も上がらなければモノの値段も上がらない時代でした。これが今後もずっと未来永劫続くのであればそれで良い(保険の金額の上では)のでしょう。しかし今の状況ある意味、世界の奇跡です。
ただ現在の世界情勢ではそれが許されなくなってきたとも言えます。原油も小麦も上がります。半導体も上がってきました。日本通貨の円も価値を下げてきました(円安)。
それに合わせて給料も増えればよいのですがそうとばかりは言えません。ただハイパーインフレにはならなくてもインフレにはなるでしょう。しかし支払われる保険金はそのままです。これが保険はインフレに弱いと言われる所以です。
今後は加入時から保険金もらう時期の長さがリスク
保険は加入時から保険金をもらう時期の期間にインフレリスクが大きくなります。要は何が起こるか分からないということです。インフレで物価上昇があった場合に保険金の価値が大きく目減りします。
保険に加入してもインフレが発生すると、肝心な時に結局当初考えていたようには役に立たないというリスクがあることは把握しておく方が良いでしょう。
将来のことは誰もわかりません。
外貨の保険
この場合はたとえば支払い時に円安で積み立て時は円高なら凄く良いですがそううまくはいきません。
(日本で)支払いを受けるとき、インフレ時に円安ドル高であるならこれはリスクヘッジともなります。
すべての保険がインフレに弱いわけではありません。
生命保険は必要なお金を備える手段の一つ
保険を利用して備える事はその選択肢のひとつです。本来は自分自身で準備できる事が望ましいです。株式などの金融資産や不動産などの投資資産で準備をすることが出来ます。
保険という形の準備では物価が上昇して価値の目減りをした場合の損失を自分では防ぐことができません。
ただ保険に加入するのは、自分の死亡時に遺族にスピード感をもって保険金を受け取ってもらう時等には有効な手段です。
生命保険の見直し
これまでの事をまとめながら考えます。要は個人のライフスタイルに合わせて細かくメンテナンスが必要という事です。
こんな考え方もあります。
保証内容の見直し等で月額5,000円の保険料を削減しそれを投資に回したとします。これをインデックス投資等に回すと保険ではリスクとなった長期間がこの場合は利点となって働きます。
上の図は見直しで生まれた5,000円/月を25年積み立てた場合です。これをどう考えるかはお任せします。
このノート記事を書く目的から
このノートの記事は
という目的から〝標準とされる家庭(夫婦と子供2人内外)〟ではなく、将来看取ってくれる人のいない身元保証を必要とする方に向けた内容です。
主にそのような方にお金に対してなんとなく見逃しがちな“保険”内容を見直すことでご自分の老後資金などを生み出す可能性もあることをお伝えしたかったので、決して“適正に契約された”生命保険を批難するものではありません。
普通と言うものは“無い”という事を前提に、その人その人個々の状況に合っているのかで必ず判断してください。そもそも身元保証を必要とする方は死亡保険の受取人がいないことが多いです。
特に注意が必要な方
中には保険金受取人がすでに亡くなっている場合もあります。メンテナンスはくどいですが本当に必要です。
このような事になる可能性が高いのは契約時に受取人を親を指定した場合です。親族が尊属しかおられない場合、特に特に特に注意が必要です。
その保険って必要ですか?!!!!
まとめ
このサポート費用は身元保証の基金にさせていただきます。身寄りのない方にとってあなたのサポートが確実な安心につながります。お心遣いありがとうございます。