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マイペース通学2年生、運動会に初参加!までのドキドキハラハラの顛末

夏休み明け、バスに乗れず、母と自転車通学する末娘

1学年数名の、奥山にある小さな小中学校に、マイペース通学する末娘。

2年生になって、一緒にバス通学できる同級生ができて、機嫌よくバスで登下校できるようになっていたのに、

夏休み明けから、末娘は、「かあちゃんも一緒に来て!」と言い続け、スクールバス登校できなくなってました。

わが奥山では、毎年、9月の3週目の土曜日に、学校と地域が合同の「大運動会」が開催されるので、9月に入った途端に、毎日、体育の授業。
そんな雰囲気が馴染めなかったのかもしれません。

それでも、末娘は、私といっしょに自転車するのが大のお気に入りで、気の向く時にサイクリング登校しました。

はじめの頃は、学校に入って、大好きな先生と会えたら、瞬時に「帰ってもいいよ」と捨てられる母・・・でしたが、

そんなことが続いた次の日は、スクールバス登校しようと誘ったんです。

すると、朝、一緒にバス停まで行って、バスを出迎えて、乗車口に足までかけたのに、
「やっぱり、かあちゃんも一緒じゃないと行けない」と言われて、泣く泣くバスを見送る流れ。

その後は、一緒に自転車登校した後も、まったく母を捨ててくれなくなり、

給食も保健室で一緒に食べて(私はお弁当持参)、早退して一緒に自転車で帰る・・・ことが、2.3日続きました。

運動会直前、リフレッシュ休暇を取ってまちの家への急展開

運動会(と、10月の文化祭)の練習が毎日あって、学校を休むタイミングがうまく作れないまま、運動会の2日前の朝を迎えました。

2日前なんで予行演習もあるし、前日の午後は、全校総出で準備もあります。

「給食に間に合うくらいに自転車で学校行く?」とか話してたら、末娘は、全く気のない様子。

どこかで、運動会(の練習)には参加してほしいという気持ちが拭えず、娘は私の気持ちをくんで、マイペースでなく、がんばってたんだと思います。

そんな時、ふと、末娘が大好きな、まちの家の近くで毎月やっている居場所活動が、その日にあることを思い出し、

小声で「今日、まちの居場所の日だったね」とささやくと、

「行く!」と、びっくりする早さで力強い返事。

えっ?行くんか!

驚きつつも、平静をよそおいつつ、「そうなのね」と返し、

心のなかでは「どうやったら行けるか?」と、無言で頭を巡らせ始めます。

まちまでの乗り合いタクシーは、夕方までない。

夫は、在宅勤務だけど、まちまで送る余裕はなさそう。

奥山のカーシェアリングで行ける?
(登録はしてあるものの、今まで使ったことなし)

地元公民館の窓口に電話すると、移住仲間のママ友が出てくれて相談したら、昼休みの間でよければ、彼女が送ってくれるという。
(彼女もドライバー登録している)

まちの居場所活動は、午後からなので、ちょうどいい!

一気に、まちへのお出かけ実現の道筋が見えてきた私の様子を察知して、末娘は、

「ねぇねぇ(まちに住む長女)とも遊びたいなぁ。お泊まりできないかな」と口にし始める。

ん?泊まり?

となると、運動会の前日に、奥山に帰ってくることに。
運動会の練習参加はできなくなるけど、午後の設営準備の途中に間に合う便に乗れば、大丈夫か。

それに、運動会のお弁当の買い出しができてないので、泊まりにすれば、買い物もできる!

加えて、高3長女とも、進学が決まった専門学校の手続きのことで会って話をしたかったし、

運動会直前の2日間、学校を休んで、まちの家にかえることにしよう!

末娘は、一気にテンションが上がり、言われなくてもいそいそとお出かけの準備を始め、

夫に報告すると、安堵した様子(忙しい中、自分が送らなくても済んだので)で、「いってらっしゃい」と快く送り出してくれました。

運動会前日の夕方、奥山へ帰ってからお友達の家へ遊びに行く

このおかげで、末娘は、まちの居場所で一月ぶりに出会った友達と遊べ、まちの家で長女とも一緒に過ごせて、すっかり充電完了!

運動会前日となる翌日の夕方、奥山に帰ってきてから、学校へ設営準備に寄るのも諦めて、家へ直行します。

一息ついた途端に、「隣の集落の同級生のお友達に会いに自転車で行きたい!」と言い出す末娘。

ママさんに連絡したら、連日休んで心配してくれてたようで、「短い時間だったらいいよ」と言ってもらえ、30分ほど、一緒に自転車に乗って遊べました。

お別れのとき、お友達が、「明日は、運動会きてね」とかけてくれた言葉に、
「うん、行くよ」と、末娘が元気よく返した様子に、友達の力って大きいなと痛感しました。

運動会の朝、母子でスクールバスに乗って登校できた!

その翌日(ちょうど1週間前のことですが)、朝早起きしてお弁当作り。
(←見出し写真。昔は、子ども3人で重箱3つ分作ってたのに)

できたお弁当は、あとから来る夫に託して、私は、末娘と一緒に、スクールバスで登校します。

奥山の運動会は、学校と地域が合同の、昔ながらの運動会で、
その日は、地域の人も、スクールバスで学校まで行けるのです。

末娘も、私と一緒なら乗れて、2学期初めてのバス登校となりました。

去年は不調で参加できなかったので、末娘にとっては初めての運動会。

担任の先生が「出たい種目だけ出たらいいよ」と言ってくださり、自分でプログラムに丸をつけた、出たい種目は、全部参加できました。

帰りも、一緒にスクールバスに乗って帰ることができ、帰るなり「運動会、行ってよかった!」と笑顔で語る末娘の姿に、

練習なんて出なくても、彼女は、安心して運動会に参加できたし、私がどうにかしてあげなくちゃ、なんて、ホント要らんことやわ。

やっぱり、「一人ひとりのマイペースを尊重するに尽きる」と、思い知らされた出来事でした。

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