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腰の「2枚の円盤」、そして側端脚

実は最近、夜になるとアレルギー的反応が出て、身体の広範囲が痛みとも痒みともつかない苦痛に苛まれることがあり、治まらないまま眠れないことも。

そこで少し前から、光岡英稔先生にご紹介いただいた「止観法」をやっているが、これをやるとこのアレルギー的反応が止まることがわかった。

先ほどもアレルギー的反応が出たので止観法をやってみたが、単に反応が治まるのみならず、予想だにしない効果が連鎖的に起こったので、取り急ぎメモしてみる。

まず止観法の最中に、急速に上体が腰のほうに強烈に収縮しようとした。
背骨が仙骨に向かい、肩甲骨が腰に向かって収縮しようとした。

拝跪状態から手順を踏んで正座に戻り、止観法としては終了したが、身体がここで終わりではないと云っているので、身体の声にまかせてみた。
すると、正座から胡座、ダドゥック、そこから片足を伸ばし、左右替えて、最後には開脚となった。

ストレッチのようにこちらの都合を押し付けるのではなく、身体の声に従いながら変化に任せる。
拇指球ー膝裏ー腰の関係や、踵ー尻の関係が観えたり、上体のあり方とも関係性が観える。開脚しながら上体で站椿の形を辿っていくと、様々な変化が観える。

また少し前より、肉眼の使用を避け、できるだけ「第三の眼」を使うようにしているが、「第三の眼」の向きでも身体に変化が出る。
身体が落ち着こうとするか、それとも動こうとするかに関係する。

ここでひとつ、私にとっては重要な発見をする。
2つの腰骨(腸骨の先端)を直径とする「円盤」、さらにその下およそ5cmのところに別の「円盤」があり、この2枚の円盤が別々に回せることだ。

この「2枚の円盤」は、この5cmの範囲で別個に回せる。
これがわかってないと、腰の本当の可動域がわからない。

これは物理的身体の範疇だ。
身体的センスのある人なら当たり前のようにわかっていることだろう。
いやはや、こんなことが今の今までわかってなかったとは、よくよく私はセンスがない😅

「2枚の円盤」の動きを検証するため、スィローに取り組んでみる。
やはり「2枚の円盤」がわかると、スィローが身体に馴染んでくる。

さらにスィローと関連して、歇歩→側端脚を検証してみる。
側端脚は中国武術では基本の蹴り技だが、実のところ相当難しい。

私は形だけはできていたが、正直実戦で使える気がしてなかった。
しかし、先ほどの止観法→開脚、そして「2枚の円盤」により、ようやく側端脚を実戦で使えると肚落ちした。

昔の人は「ほら、歇歩をすれば次は側端脚が打てるだろ? わかるだろ?」としか言わない😅
現代人が昔の人の感性を辿るには、結構な掘り下げが必要だと改めて思い知らされた。

それにしても、止観法から始まって中国武術と東南アジア武術を往復しながら、最後に側端脚にたどり着くとは。

「身体の声を聞き、身体に従う」

実に良い稽古になる。
何より、おもしろい!😆

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