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「走りたくない」を やわらげる為に工夫できること

「走りたくない」気持ちはランナーでもあります。というか、私はほぼ毎回です。「あんなに走っているのに、走りたくない時あるの?」と走ってない方々に驚かれます。

でも、この気持は多くのランナーの方が持っているのでないでしょうか

ベネフィットと、走りたくない気持ち

走ることには多くのベネフィットがあります。体(フィジカル)も精神(メンタル)面でも。走り終わった後には、爽快感も手伝い、ベネフィットを実感できます。「走ってよかった!」となります。だから走り続けていますし、走るのは好きです。

しかしほぼ毎回、走る前は「きついな・面倒だな・嫌だな」という気持の方が勝っています。
この気持の大小は人により違いますし、コンディション(自分の内的コンディション+天気・気温・コース等の外的コンディション)によっても振れ幅があります。

より簡単に走り出せる、ためにはどうすればよいのでしょうか?

人により状況も違うので、万能の解決策はありませんが、私のこれまでの試行錯誤の中で、効果のあった手段をお伝えします。

走る前の手順を極力効率化し、少しでも早く走り出す、がポイントです。

走りたくない気持ち、は時間とともに強くなる

走りたくない、気持ちは走る前に感じるものですよね。

その気持を感じている時間に比例し、走りたくない気持ちも強くなりがちです。

例えば朝ランする時。
頑張って早起きはできたけど、まだ眠い。スマホを見始めたらニュースが気になって15分経過。ラン前になにか口に入れようと飲食物を探して食べて15分、今日は何着て走ろうかとランウェアを選んで…1時間位はすぐに過ぎてしまいます。
すると予定していた時間(早朝の空いてる時間帯)に走り始められません。「天気もイマイチだし、やっぱり今日はやめとこうかな、、」と走らない理由を探し始める始末…

これは私が駆け出しランナーだった頃の実例です。

「走る前」の時間を極力短くする

「走るまでにやる行動」を分解すると、実はたくさんあります。

例えば
・起きる(朝の場合)
・顔あらう(朝の場合)
・食べる・飲む
・ウェアを着替える
・持ち物を揃える(スマホ、小銭、鍵、等)
・シューズを履き替える
・外に出る
・準備運動
・”走り出す”

これが長引いたり、脇道に逸れたり(例:スマホ見る)するほど時間を食い、自分の中の「今日は走りたくないかも」という気持ちが増えていきます。

そうすると「走らない理由」を探し始めます。時間・天気・気温・体調・仕事…走らなくて良い理由は山程あります。村上春樹は”走るのをやめるための理由ならトラックいっぱいぶんある”と書いてます。

そうなる前に少しでも早く外に出ましょう。

一度家を出てしまえば、後は走るだけです。
走り出してしまえば、何らかのベネフィット(前述)は確実に得られます。

「いかに早く最初の一歩を踏み出すか(家から出るか)」が大事。

そのためには
「走るまでにやる行動」を極力効率化・単純化しておくことが効きます。

1:(前日に)必要なモノを1つのエコバッグに入れておく

起きてから走り出すまでに必要なモノはすべて1つのバッグや袋に入れておきます。これをすることで「当日考えることを減らせる&短時間で準備完了できる」のメリットがあります。

走る前に「走りたく無いな」という気持ちが成長してしまうまえに、準備を短時間で終えサクッと外に出てしまうことで、意外とすんなり走り出せます。

そのためには「今日は何を着ようかな」「走る前に何を食べようかな、何かあったっけ?」等の”当日直前に”考える事を、一つ一つ減らしていくことが効きます。

例えば、私の場合は以下を前日にエコバックに入れておいています。
・ウェア・パンツ・靴下・ウェストポーチ・鍵・小銭 
 (季節次第:手袋・サングラス・給水ボトル)
・走る前に軽く食べるもの:サプリ等
・走る前にする必要がある事:例:夏の日焼け止め・
・(履くシューズは下駄箱から出し玄関に置いておく)

朝起きたら、何も考えずにエコバックの中のものをひたすら身につけ、食べ、シューズを履き外にでます。

こうすると「嫌だなぁ」と考える間もなく外に居ます。
あとは走り出せば、だんだん体も心も乗ってきてくれます。

TIPS:
天気によって着るものは変わります。私は前夜21:00頃に天気アプリのPUSH通知で翌朝の天気・気温を知って、ウェアの前日準備の参考にしています。

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引用:Yahoo!天気

2:平時もランウェアを身につけておく

1の事前準備の応用系です。これはどちらかというと「より多く走るため」の工夫です。

私がマラソンにハマっていた時は、朝からの長距離走や仕事後の高強度練習をしていました。

どちらも時間の捻出が課題だったので、事前準備もややエクストリームでした。

朝の長距離向け:
前夜は走る格好で寝ていました。ランウェア・靴下・ジャージなど。起きたらそのまま外へ出られるので、走る時間をたくさんとれました。意外とランニングウェアでも寝やすかったです。

仕事帰りの高強度練習向け:
残業状況で走れる時間が圧縮されていました。対策として、ランパン(ハーフパンツ)を朝から(チノパン等の下に)履いて出社し、日中はそのまま仕事をしてました。これで練習前の着替えは脱ぐだけなので、準備時間を大幅に短縮できました。

今から思うと変ですが…当時は「少しでも多く走らないと!」と思っていたので、色々工夫していました。

3:スマホを見ない(特に朝ラン前)

特に朝ランの場合、走る前の準備中はスマホを見ないようにしています。スマホを見だすと15分位はあっという間にすぎてしまいます。

朝の時間は貴重だし、15分あれば2-3kmは余分に走れます。スマホはランを終えてからゆっくり確認しましょう。

TIPS:
iPhoneのおやすみモードは、すべての通知をオフにしてくれます。眠る時だけでなく、明朝の走り出す時間までモードオンにしておけば、走る前の準備中もスマホが気になることはありません。

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ランニングは「ベネフィット>コスト」

いわゆるコスト・ベネフィット分析をランニングに当てはめてみます。

コスト(必要な費用・作業)
走り出すまでの気持ち・時間の捻出・準備…、等

ベネフィット(得られる利点・メリット)
運動不足解消・ダイエット・走力向上・スッキリする・メンタル整う…、等

走る前の気持ちは コスト>ベネフィット
走った後は コスト<ベネフィット

走る前後で不等号[<]の向きが変わる、のがランニングの特徴かもしれません。

走る前はコストばかりに目が向きがちですが、走った後のベネフィットはそれよりも大きいです。

走る前の少し嫌な気持ちも、準備・時間の工夫で小さくできるので試してみて下さい。

でもやっぱり、何よりも「やっぱり今日も走ってよかったー」という経験の積み重ねが、走る気持ちを下支えしてくれるのだと思います。

最後にベネフィットについて書いた過去記事を引用します。一人でも多くの方々が、走り続ける為のサポートになれば幸いです。



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小池 中人/Nakato Koike
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