コンフォートゾーンを出る
ランニングクラブの練習会に久々に出て、速いメニューに挑んだら、着いていけずに撃沈しました。ここ数年ジョギングしかしてなかったので、速く走るのは本当にキツかったです。
”居心地の良いところでは成長できない”
最近読んだ本にあった言葉です。仕事についての記述だけどランニングでも同じだなと思い、印象に残りました。
その本とランニングクラブの練習会から思った、コンフォートゾーンとラーニングゾーンという考え方を書いてます
コンフォートゾーン
いつもと同じ場所、仲間、生活、はとても気軽で気持ちも安定して過ごせます。
やり方がわかっている、会話が噛み合う、気心しれている、という環境はとても心地よくて楽。私も大好き。できることならずっとここに居たい。これがコンフォート(快適)ゾーン。
一方でこの環境では成長は見込めません。
成長とは新しい経験を通じて得るものであり、その経験は多少の苦痛やストレスを伴うことが多いからです。仕事、生活、人間関係、多くの方々が実体験として感じていることだと思います。
ラーニングゾーン
コンフォートゾーンから一歩踏み出した環境のことで、そこではラーニング(学習)が促進されます。
いつもと違う人と話す、いつもより少しだけ会議で発言する、いつもと違う場所へいく、などなど。
最初はきつくて成長痛があるけど、何度かするうちに慣れてきてそれが普通になります。そして自分の能力や視界が広がって1段階成長する。
「最初はきつかったけど振り返ると良い経験だったな」と言えることはラーニングゾーンに居たんだと思います。
私も、その時は逃げたいくらい嫌だったけれど、振り返るとその時の経験が今の土台になっている、ということがいくつかあります。
ランニングのコンフォートゾーン
ランニングも同じです。
普段のジョギング、心拍数があまり上がらないペース、いつもの距離、はコンフォートゾーンと言えます。
とても気持ちよく走れるけど、それだけでは走る力は向上しない。
もっと長くもっと速く走りたいなら、コンフォートゾーンだけでなくラーニングゾーンに入る必要があります。
ランニングのラーニングゾーン
息と心拍が上がるような走り、不快感や苦しさを感じる時間、はランニングにおけるラーニングゾーンです。
速く長く走れるようになるための成長痛であり、これを繰り返すことでだんだんと走力が上がっていく。
5kmから10km、30分から1時間と走れる距離や時間が伸びていき、ハーフマラソンやフルマラソンにも自然と近づいていく、ということだと思います。
いつもの距離のジョギング、それはそれでとても大事だと思います。日々の健康維持や体重管理、メンタル面のケアにとても良い。私もマラソンから遠のいてたこの数年は、それらのジョギングのメリットを実感してました。
一方で、走力が伸びていくという成長の経験は、ランニングの世界を広げてくれ、気持ちにスパイスを与えてくれます。
先月よりも長く走れるようになった、息が上がらなくなった、というのはやはり良いものです。
身体面のみならず、精神面でも”もっとできるようになりたい”という目標感や方向性を提示してくれます。
そしてそれは、走り続けるモチベーションにもつながります。
時々はコンフォートゾーンを出て、ラーニングゾーンで走ることも、ランニングを続ける上で大事だと思います。