「アウティング」の用法

みなさん、こんにちは。NAKASHIです。

在宅勤務の日が激減しております。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
一日雨が降ったりしただけで大きく家事が滞るようになってしまいました。遅れを取り戻そうとしていたら、金曜の朝は遅刻してしまい…トホホ。

さて、今日は何かを語るというよりは普段から感じている疑問について。

「アウティング」とは?

みなさんは「アウティング」という言葉をご存知でしょうか。

(以下、Wikipediaより引用)

アウティング (英語: Outing、発音: [a'utiŋ]))はゲイレズビアンバイセクシャルトランスジェンダーなど(LGBT / LGBTQ+)に対して、本人の了解を得ずに、他の人に公にしていない性的指向性同一性等の秘密を暴露する行動のこと[1]

(以上、引用終わり)

(参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0)

…とのことです。

これを読めば「アウティング」という言葉は性的少数者の方々に関する情報の暴露…のことである…と読み取れます。

…でも「アウティング」って、性的少数者に対してのみ使うものなのでしょうか。

タブーとアウティング

性的嗜好・性自認のみならず、日本にはタブーというか「外で話しちゃいけません!」とされがちな話題が少なからずあります。

例えば障害の有無。
特に精神障害や内部障害などの障害があることを暴露されることを良く思わない方が決して少なくありません(差別に遭うかどうかによらず)。

また、職業、学歴、家族構成、国籍、宗教などなど…
自分自身にまつわるものごとのうち、オープンにされたくない要素をもつ人は意外なほどに多く、事情は個人によって様々です。

例えばこれらについて不用意に暴露されることは「アウティング」に該当しないのでしょうか…。

例えば、部落差別と「アウティング」

結論からいえば、インターネット上で検索をしても「アウティング」という言葉が性的少数者に関する話題以外で使われているケースは見当たりませんでした。

しかし意外なところに答えが。

私は仕事で人権啓発に関する業務にも関わっていますが、その際に関係文書に目を通していると…
「個人の出自をみだりに公表したり、その土地が部落差別の対象となった過去がある地域であると『アウティング』する行為は法律違反である」
…というようなことを書かれている記事がありました(文言は概要)。

まぁWikipediaや辞書などの記述がないので、これを根拠にして正しい用例であるとするには弱いのでは、とも思います。
しかし日本の社会事情にあてはめれば、こういった使い方もマッチするように私は思います。

だいたい、英語の「out」にも「(~を)暴露する」という意味があるのも間違いなさそうですから。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?