氏神様のお掃除と新年
氏神様のお掃除と新年
明けましておめでとうございます。昨年は新型コロナウイルスの影響の中 皆様より沢山のご支援ご協力を賜り、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。本年もよろしくお願い致します。
昨年末の十二月三十日にマモちゃんとリンママと我が家の長男と地元の木間生(こもお)地区の氏神様の春日神社の新年の準備をしました。
「年の瀬に悪いね。今年は四年に一度の村の持ち回りの当番の年でね。氏神様の掃除と新年の準備の年を手伝って欲しいんやけど」
という事で、春日神社の新年の準備を教えてもらう事になりました。
「準備は、しめ縄と、紙垂(しで)。後は、竹飾り用の松竹梅。松竹梅は、全部この辺で準備できるんよ」
とマモちゃんが準備してくれていた飾り付けを軽トラに乗せながら説明してくれました。
「この神社っていつからあるの?」
長男に聞かれて、いつからだろうね。。と話していたら
「明治かななぁ‥」
とマモちゃん。
※のちのちマモちゃんが調べてくれた情報によると、信仰自体記録では1679年以前に既に存在していたようで、村社に列せられたのが明治六年との事(写真情報参照)。この地に昔から大切にされてきた場所なんですね!
という事で、マモちゃんの軽トラに準備した荷物とともに乗りこんで、木間生地区の氏神様『春日神社』に向かいしました。
「それでは、昨年の古くなったしめ縄と竹を取り外してね。それから竹には梅と松を生けて、松竹梅で正月を迎え入れられるようにするよ」
という事で、長男と古い竹を取り外して新しい竹を設置し、しめ縄を交換し始めると、しめ縄の向きが気になり、
「これって向きがあるんですか?」
今回準備した「ごぼうじめ」と呼ばれるしめ縄には、左右の太さに違いがあり、向きがあるのかマモちゃんに尋ねると
「向かって右側に太い方が来るように取り付けるんよ」
との事。※気になって後で向きについて調べてみると、向かって右側が太いと商売繁盛の意味。また、向かって左側が太いと稼ぎを持ち帰るという意味になるんだそう。
しめ縄を取り付けた後は、しめ縄を緩めて紙垂をしめ縄に挟み込み、しめ縄の準備は終了。
僕たちがしめ縄を準備しているうちに、マモちゃんが梅と松を竹に飾り付けてくれて飾り付けは完了!
その後、神社の周りの落ち葉を掃除して掃除と新年を迎える準備は終わりました。
「ありがとう!手伝ってくれたから、とってもきれいなったわ」
とリンママ。こうして、昔から氏神様を地域の人が大切に守ってきたんだなぁと長男と歴史と文化を二人でしみじみと嚙み締めた時間でした。そこには、その地で生きているというか、生かされている事への感謝が込められているような気がしました。一方で、自分の地元への感謝の念も現代では薄らいできているのも感じた時間になりました。
そして迎えた元旦。
家族みんなで氏神様に初詣に。
マモちゃんを先頭にみんなで二例に拍手一礼。社内を時計回りに三周回りました。
「そう言えば、ここの鈴緒(すずお)は秀太(長男)の腹帯を奉納させてもらってるんよ」
とリンママが、鈴緒を広げてみ見せてくれました。
「ちょうど秀太が生まれた年も当番の年で鈴緒を奉納させてもらったんよ」
長男は、黙ってみていました。
帰り道。
長男が寄って来て話しかけてきました。
「なんかこれまで、氏神様の初詣って、寒いしあまり興味なかったけど、春日神社の事すごく好きになったわ。掃除も一緒にしたし、腹帯も奉納されていたし、大切にしなくちゃいけないって思った」
やっぱり、一緒に体験するから伝わることや感じるものってあるんだなぁって感じた元旦でした。僕も沢山の事を教えてもらって伝えていけるようになりたいです。