2016年 32冊目『社会をちょっと変えてみた 普通の人が政治を動かした7つの物語』
身近に転がる不都合を自分で解決していく、それが草の根ロビイング。
選挙でもデモでもない、社会の変え方教えます!と帯にあります。
先日iction!フォーラムに登壇いただいた病児保育をしているフローレンスの代表理事の駒崎弘樹さんの本です。
同じ日に話をして頂いた白川桃子さんの「専業主婦になりたい男たち」もそうなのですが、偶然書籍を購入したら、その後で著者にお会いする。と言うラッキーがありました。
引き寄せの法則って言いますか、そのようなタイミングなんでしょうね。
中身ですが、ホント面白いです。
ほとんどの方は、最初から大きなことをしようとしたのではありません。ほんの小さな一歩からスタートし、行政や政治を動かすポイントを学び、結果として大きな成果を上げた普通の方がの話です。
1人目は待機児童問題を解決した杉並区の曽山恵理子さんの話。
2人目は性的マイノリティ問題に政治家の目を向けさせた明智カイトさんの話。
3人目はビデオ屋の店長から東日本大震災で「震災ボランティア連携室」企画官になった田村太郎さんの話。
4人目はご自身も重度の障害者で、障害者同士が介助する自立支援センターを国内外で設立している中西正司さんの話。
5人目は1948年に成立した風営法の深夜0時以降踊れないという法律を変えたラッパーの和田礼さんの話。
6人目は待機児童問題を解決するために、従来最小人数が20名と言う規制を無くし、小規模保育園を作った著者の駒崎弘樹さんの話。
7人目はNPOを作ったロビイストの松原明さんの話。
この7人の具体的な活動の後に、駒崎さんから具体的なやり方についてのレクチャーが載っています。
まずは、身近な不具合を見つけ、それを解消することから始めましょう!っと言うメッセージです。
元気になるし、何かやりたいと思える本ですね。
▼前回のブックレビューです。
▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。