2022下半期facebookいいね!ランキング8位 2022年97冊目『男性中心企業の終焉』
アエラの編集長、ビジネスインサイダージャパンの統括編集長を経て、私の古巣でもあるリクルートワークス研究所にジョインしてくれてWORKSの編集長になった浜田敬子さんの本です。
本気でD&Iをしようとしている企業の例を丁寧な取材から学べます。
私自身、日本の中では比較的D&Iが進んでいるリクルートにいて、
かつ6年前にはそのプロジェクトの責任者をしていたのでこのあたりには土地勘があります。
日本も少しずつ変わってきていますが、世界の変化が速いので相対的にどんどん遅れていますね。
女性管理職の数値目標、リクルート時代に子会社の社長皆で議論して、達成しました。
従業員の割合は男女半々だったのですが、管理職の割合は女性が低い。
これは女性が会社を辞めるという問題と昇進時に男性がなる割合が高い。
の掛け算だったように記憶してます。
会社を辞める理由は、長時間労働とキャリアが見えないというのが理由だった記憶です。
全社で長時間労働を減らし(確か今では週休3日)
キャリアを考える研修を20代後半から整備し、女性管理職を増やしました。
10年以上かけているんじゃないですかね。
当たり前ですが、数値目標を設定する際はかなり揉めました。
色々な議論をしましたが、最終的にはトップの強いリーダシップでしたね。
現在は幹部を中途採用する際には、応募者を男女均等にしているそうです。
結果ではなくプロセスで公平を期しているわけですね。
今から始めても10年以上かかるんですよね。
動いてないように見える日本企業ですが、少しずつ動きだしている会社も出てきています。
今からやりはじめないと拙いですね。