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松岡正剛塾で京都・奈良、良い時間でした(後編)~線形と非線形の学び~

独立研究者の森田真生さんから学びました。

https://ja.wikipedia.org/.../%E6%A3%AE%E7%94%B0%E7%9C%9F...

私たちはついつい線形でモノを考えがちです

線形の特徴
①部分の総和が全体になる
②原因と結果が対応する

これでうまくいくこともあるのですが、非線形(つまり上記が当てはまらない)の場合も多い。

例えば ①の失敗例 ジョブスは、日本に来て、そばと寿司が好物になった。だからアップルの社食で、寿司そばを出した(そばの上に刺身が乗っている)。良いものと良いものを組み合わせたのに、とって拙い!

例えば ②の例 バタフライエフェクト。時間が遅延して、こんな大きな事になったと分かる。

ではどうすれば良いのか、「リチャードソンのパラドックス」が大事

リチャードソンは、コンピュータが無いころに天気の予測をしたことで有名。

彼が、国境の長さと紛争に相関があるのではないかという仮説を持ち、国境の長さを図ろうとした。1m単位⇒10㎝単位⇒1㎝単位と精度を上げると、分からないことが増えた(これが上記のパラドックス)。つまり、細かく観察すると分からなくなる。

分からないことは、一般的には良くない事。

だから教訓1 ざっくりつかむことが重要

しかし、上記のバタフライエフェクトは、因果がそもそもよく分からない。

だから、この分からない方法を意識的に使うと良い。

つまり、分からないことを放置しないで、徹底的に細かく分割して、観察して、よく見て、何が分からないのかを認知をしておく。

それを常に意識・観察しておく。それが遅延してバタフライエフェクトにならないかを見ておくのが重要。

タリブのブラックスワンの見つけ方みたいな話ですよね。

▼前編はこちら

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