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2024年90冊目「ほっとする老子のことば いのちを養うタオの知恵」
古代中国の哲学者・老子の教えを現代人にも理解しやすい形で紹介した作品です。
本書は、老子の代表的な著作『道徳経』から心を和ませる言葉を選び、優しい絵とともに解説しています。
以下に主なポイントを書いておきます
タオ(道)の概念
老子の思想の中心である「タオ(道)」について、加島氏は自然の摂理や宇宙の根本原理として解説しています。人間もこのタオに従うことで、調和の取れた生き方ができると説いています。
無為自然の生き方
「無為自然」とは、無理をせず自然のままに生きることを指します。現代社会の競争やストレスから解放され、自然体で生きることの大切さを老子の言葉を通じて伝えています。
柔軟性と謙虚さの重要性
老子は「上善は水の如し」と述べ、水のように柔軟で低い位置にいることの強さを説いています。この教えを現代人が持つべき柔軟性や謙虚さとして解釈し、他者との調和を保つための指針としています。
陰陽の調和
老子の思想には、陰と陽という相反する要素の調和が重要視されています。このバランスが心身の健康や人間関係の円滑さに繋がると解説しています。
「いま、ここ」を生きる
過去や未来に囚われず、現在の瞬間を大切にすることの重要性を強調しています。これは、現代のマインドフルネスの概念にも通じる考え方です。
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