2015年87冊目「フランス人は人生を三分割して味わい尽くす」
エッセイストの吉村葉子さんと言う方が著者です。先日フランスに行って、好きな国になったので手に取りました。
タイトルの内容を期待したのですが、このタイトルの内容はホンの一部でした。面白い本なのですが、肩透かしを食らった感じです。
ちなみに3分割は、学生時代、子育てまで、定年後でした。
著者はフランスに20年ほどいた方で、エピソードはとても面白いものでした。
例えば
・お金の話は、究極のプライバシーで給料の話を聞くのはご法度。
・誰もが経験する極貧の学生時代。パリジェンヌも初給料で初めてパーマをかけてもらう人も少なくない。
・料理が得意な男性が多いが、それは下手な彼女と揉めるのがいやだから。
・幼稚園の献立からグルメ、そしてテーブルマナーも教える。
・鴨には鴨の、猪には猪の個性がある。鶏のようだ!豚のようだ!と言う表現はバカにしている。
・フランスは大人社会。そこに合うようにしつけられる子供たち。
・フランス、パリ大学は、誰でも入学できる。ただし、卒業はできない。
・パリジェンヌは、素材ではなく、自分に合う色で服を選ぶ。
・ポジションが上がれば上がるほどハードワークなフランス人。
・芸術家ではなく、売れる『職人』であることにこだわり。
・安くて良いサービスは期待しない。良いサービスは、当然高い。
軽い感じで、フランスの風俗を学ぶには良い本です。タイトルだけが・・・。
▼前回のブックレビューです。
▼PIVOTに出演しました。よかったらご覧ください。